あばれ騎士道
劇場公開日:1965年3月6日
解説
川野京輔の同名小説を「殺られてたまるか(1964)」の中西隆三と「機動捜査班 静かなる暴力」の西田一夫が共同で脚色「東京五輪音頭」の小杉勇が監督したアクションもの。撮影は「大日本ハッタリ伝」の峰重義。
1965年製作/95分/日本
配給:日活
劇場公開日:1965年3月6日
ストーリー
欧州のオート・レースを総なめにして、賞金二万九千ドルを稼いで帰国したジョウと二世のマイクは、空港で尾行して来た外国人崇にスラれてしまった。仕方なくマイクは、日本のギャンブル王と暗黒街にその名の轟く松岡に会って、ジョウ売り込み契約に成功した。だが松岡は全日本グランプリレースで八百長を仕組むためジョウの帰国を待っていた。そして崇を使ってジョウを罠にかけたのだった。それを知って怒ったジョウだが、弟の哲也がそのレースに本命として出ると聞き、ジョウは出る決心をした。松岡一味は哲也のオートバイを転覆させるため、タイヤに小細工をほどこしたがジョウに見破られ、ジョウは弟に勝ちをゆずり、哲也が優勝した。ジョウの妨害に会って怒った松岡組は、ジョウを袋叩きにしたが、哲也ら仲間のレーサの救けで難をのがれた。再会を喜んだジョウは、哲也から、刑事をしていた父が、夜釣りに出かけ行方不明となったと聞かされた。一方松岡は八百長の失敗で大ボス周から責任をとらされ、哲也の恋人ゆかりの兄津川も、松岡を恐れて二人の交際を断つよう迫った。ある晩ジョウの父の死体がドラム罐詰めであがった。怒った兄弟は徹底的に松岡らを洗った。津川の経営するトロピカーナを父が調べていたのを思い出した哲也は、踊り子ナンシィの協力で、津川と情婦の美佐が多量の麻薬を流していることを確めた。津川に周の手下が父親殺しであると白状させると二人は、沖に停泊する周の始に忍び込んだが、周の配下の者にドラム罐詰めにされた。その頃倉庫街ではナンシィ、ゆかりらが周一味につかまり、麻薬中毒の女と共に香港に売られる寸前であった。そして津川は周に射殺されていた。だが、難をのがれたジョウ、哲也それにレーサーらの協力で、周らは警官隊につかまり、兄弟は、固く肩を抱き合った。やがてジョウはアメリカへと去っていった。