アリバイ(1963)

劇場公開日:

解説

「空の下遠い夢」の熊井啓がオリジナル・シナリオを執筆。「赤い靴とろくでなし」の牛原陽一が監督した刑事もの。撮影は「夜霧のブルース」の高村倉太郎。

1963年製作/92分/日本
配給:日活
劇場公開日:1963年8月25日

ストーリー

世田谷の小住宅で、極東電機の経理士中島芳夫は射殺体となって発見された。捜査本部が置かれ刑事は八方にとんだ。犯行に使用された拳銃は米軍キャンプから盗まれた八挺のうちの、一挺と判った。すでに七挺は立川署で挙げていた。畑中、佐川両刑事の働きで、拳銃ブローカー大野が捕った。その他の手掛りとしては、中島宅から盗まれたという額面百万円のギフトチェックの追跡である。贈り主は中央貿易公司社長の呉羽であった。事件は金融・汚職等の知能犯を扱う捜査二課に広がり滝村刑事が合同捜査に加わった。呉羽と同居する松田千恵を怪しいとにらんだ畑中・佐川は大阪へ追った、千恵を訊問したところ、彼女は六年前からバンドマンの大野と内縁関係にあり、呉羽と結婚した後も大野と密会していたというのだ。そして、彼女と大野には事件当日の十一時頃家の近くの薬屋でアンプルの薬を飲んでいたというアリバイがあった。屑のアンプルを鑑識課指紋係で鑑定した結果、大野の指紋がついたアンプルが発見された。捜査は振り出しに戻った。老練刑事佐川の妻の葬儀に出席した畑中は、モーニング姿の男達をみて“薬屋へ行ったのは替玉ではないか!?”と疑った。果して実施検証の結果、大野は犯行を自供した。これを知った呉羽は妹のとし子を誘拐し、口封じをしてしまった。共犯者を捜す佐川・畑中、苦しむ大野の姿に、千恵は林が共犯だと教えた。林の住所をつきとめた捜査本部は桜ケ丘へ急行した。武林と変名した林は薬屋で替玉をやった金子ら五人で身を潜めていた。中にとし子がいる事を知った捜査員は保健所員に変装し、無事とし子を救い出し、激しい拳銃戦のあと、畑中は林の腕をねじ上げた。ポケットからは呉羽が高木社長に貸した一億二千万のインチキ手形があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0リアルな実録風かと思うと

2019年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭の街中を走行する、パトカーの車載カメラの映像と、けたたましいサイレン音が緊張感を刺激して、ゆく始まりに、リアル感があり期待させられるが、後半は、いつものように、中国人が黒幕で登場してくる日活アクションだった。

二谷英明と宮口精二の刑事コンビは悪くなく、最後の深めの原っぱでの銃撃戦もカメラワークに光るものが、あって全体的に楽しめた。

余談だが、昭和時代のマンガに登場する、ゴム紐の押し売りを、映画で初めて見た。(刑事の変装だが)

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