人生劇場 続 飛車角

劇場公開日:

解説

尾崎士郎原作を相井抗が脚色、前作に続き沢島忠が監督したやくざもの。撮影もコンビの藤井静。

1963年製作/96分/日本
配給:東映
劇場公開日:1963年5月25日

ストーリー

奈良平を斬って四年、再び出獄した飛車角は縁あって新宿の桔梗組に迎えられた。桔梗組が縄張りを浅草の堂本一家に奪われ崩壊寸前にあることを知った飛車角は、正月恒例の親分衆の寄り合いの日、名代として出席した堂本の娘お澄から一切を取戻す誓約書を取った。お澄はかねてから飛車角に惹かれていたし堂本も歩合金を届けに来た彼の侠気に惚れて屈した。桔梗組は建ち直り、飛車角もいつしかおとよにそっくりなお澄に惹かれていった。ある日、飛車角は吉良常の訪問を受けた。新聞社の仕事で満州へ派遣された瓢吉が、行方不明だったおとよが馬賊相手の売春婦をやっているのに出会ったというのである。おとよが不幸だと思ったら一緒になってやってくれ、そうでなかったら帰って来てというお澄の言葉を背に満州へ渡った飛車角は、そこで馬賊陣の女になっているおとよと再会した。しかし陣をかばって働くおとよの必死の顔を見ると、彼女を陣に託して去った。三年後、政府は満州各地の飛行場建設に満人労働者の動員を計画し、その現場監督をやくざに任せることになった。次々に参加する親分の中に、金で男は売れぬとこの国策を蹴ったのは、飛車角と小金一家の寺兼である。だが、寺兼は特務機関の手先、依田親分に狙われ全身血みどろとなって飛車角の許へころがり込んで来た。止めるお澄たちをあとに依田の事務所へ乗り込んだ飛車角は、逆に一味を脅かし颯爽と引き上げるが、子分政吉の裏切にあって背中を拳銃で射ち抜かれ波乱の生涯を閉じた。男を貫き通した飛車角の誇らしい顔とお澄に抱かれた一子勇吉の無邪気な笑い声が、駈けつけた一同の胸をうった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0アドベンチャー

2020年8月4日
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U-3153