おへその大将

劇場公開日

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解説

「世界大戦争」の木村武と「貸間あり」の藤本義一が共同で脚本を執筆、「はぐれ念仏 歓喜まんだら」の佐伯幸三が監督した社会ドラマ。撮影もコンビの黒田徳三。

1962年製作/87分/日本
配給:東宝

ストーリー

大阪の東、平野川の畔には開発隊と呼ばれるスラム街がある。ここの住人は、旧砲兵工廠跡の残骸から鉄材や金塊をかっぱらって生活をたてていた。夜更けて侵入する彼等の群と守衛や警察の間では、西部劇さながらの攻防戦が絶えなかった。この地のはずれにある児玉医院は、子供たちのオヘソの診察、夫婦喧嘩の治療と彼らのよろず相談所だ。ここの医師児玉は豪放洒脱な男で、商売を度外視して妻の綾子と共に彼らの面倒をみているが、貧しい患者ばかり相手では生計すらたたないありさまだった。そんなある夜、例の襲撃で警察側はついに発砲し死者を出した。そのため孤児になった銀子を、子のない児玉夫妻はひきとったが、二度とこんなことのないよう児玉は彼らに熱心に更生をすすめるのだった。彼の熱意に動かされ、彼らは石けんの箱造りによって生計をたて、健全な町造りをしようと決心した。だが、そんな時、集落の子供が遊んでいる最中に大怪我をしてしまった。子供の治療のためには大金が必要なところへ、内職先の工場までが倒産した。もう児玉にはまかしておけないと、彼らは再びあの鉄骨の奥に残っている豊富な資源を求めて襲撃に出動した。しかし、警察のサーチライトに追われ、彼らは離ればなれに逃げ去った。児玉の善意にそむいたため住みなれた士地へも帰れずに街をうろつく彼ら。こんな彼らにとって、あの土地以外に安住の地はなかった。児玉のとりなしで警察との話もつき彼らはこのスラム街へぞろぞろともどって来た。今度こそ、と明日への再出発を誓う大人達、間を走りまわる腕白小僧たちの顔も明るい。そして、やがて子供が生まれることになった児玉医院も新しい喜びにわくのだった。

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