雲の上団五郎一座

劇場公開日:

解説

菊田一夫原作の同名舞台劇から「アワモリ君西へ行く」のコンビ、長瀬喜伴と新井一が共同で脚色、「サラリーマン権三と助十 恋愛交叉点」の青柳信雄が監督した喜劇。撮影もコンビの鈴木斌。パースペクタ立体音響。

1962年製作/84分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1962年4月15日

ストーリー

ドサ廻りの雲の上団五郎一座の座長、団五郎は、大劇場で華々しく公演するのを夢みている男だが、現実はなかなか厳しく相変らずのドサ廻りを続けていた。祭礼で賑うある田舎街。さっそく一座は小屋を掛けたが、座員は座長をはじめ女形ののり蔵、太蔵、竜之助、武雄、菊之丞など小人数なため一人一人が三役も四役もこなさなければならずてんやわんや。出し物はのり蔵の「娘道成寺」と「母恋笠」。この芝居を見に来た土地の親分の妾お柳は、すっかりのり蔵に熱を上げた。二人は蓬びきの約束までした。それを知った親分はカンカン。一座は親分の怒りをかって荷物と共に放り出された。芋ばかりかじりながら一座はようやく四国へたどりついた。途中一同は酒井英吉という青年に声をかけられた。とうとうと演劇論をまくし立てる酒井も実は胃の中がカラッポ。酒井が四国の人間であることから、わらをもつかむ気持で、団五郎は彼に四国の万興行に一座の売込みを頼んだ。英吉は、「東京大歌舞伎・雲の上団五郎一座」の売り込みに成功、英吉は一座のためにー大悲劇「ラブミー牧場」を書きおろした。だが、悲劇も団五郎一座にかかってはたちまち喜劇に早替り。おまけに国定忠治のセリフまで出てくるとあって万善五郎は気を失った。ところが意外なことに小屋の前は連日長蛇の列。今日は京阪神興行の社長が見物に来るという日、一座の珍芸珍演に観客は大よろこび、いよいよ大阪の大劇場の出演が決った。ついに望みがかなってはりきる団五郎一座、真面目に演技をしているつもりの役者たちだが、トンマな珍芸に場内には爆笑がいつまでも続くのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.5エノケンとフランキー堺‼️

2024年5月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

幸せ

ドサ回りの旅芸人一座が各地で巻き起こす珍騒動を描きながら、大阪の一流劇場の舞台に立つまでのサクセス・ストーリー⁉️とにかくキャストが豪華で、座長にエノケンこと榎本健一さん、座員に三木のり平さんとか森川信さん、演出家にフランキー堺、その他にも高島忠夫さんとか、日本映画の一流喜劇人が集まってる‼️大阪での舞台がクライマックスなんですが、とてもブロードウェイのようにはいかず、バタ臭いんですけど、舞台を愛する旅芸人たちの心意気が感じられて素敵でした‼️

コメントする (0件)
共感した! 1件)
活動写真愛好家