猫が変じて虎になる

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解説

「カミナリお転婆娘」の若井基成と中川一が共同で脚本を執筆。「カミナリお転婆娘」の春原政久が監督した喜劇もの。撮影は「百万弗を叩き出せ」の峰重義。

1962年製作/73分/日本
配給:日活

ストーリー

ニコニコ生命保険の外交員久六は正直者だが、大酒飲みが玉にキズ。その酒が原因で会社に大損をさせ、禁酒を誓った彼は部長から寿市に出張を命じられた。列車内で、久六は殺し屋スタイルの半次、ちょいとイカスグラマー女医葉子と知り合った。寿市に着くと、驚いたことには無数の老人が地酒「寿誉」を飲んでご機嫌。「寿誉」は不老長寿の銘酒で死ぬ者が一人もないため、寿市が老人の町になったというわけだ。久六は勧誘にまわるが、死ぬ心配がないから誰も保険に興味がない。久六は夜の宿でパッタリ半次と会った。ところが、土地の小ボス瀬川の手下である長島と桑田が、久六を東京から呼んだ殺し屋と間違え、本職の殺し屋半次までが久六を同業者と勘ちがいしたので思わぬ騒動がもちあがった。瀬川は大ボスで「寿誉」の醸造元大宅佐兵衛の密命を受けて、かねてからラクダの馬五郎の地所を狙っていた。というのも、東京の大企業会社がこの寿市に大工場を建てるという聞き込みから、目ぼしい土地を安く買いあさっていたからだ。そして、馬五郎が首をタテに振らぬため、殺し屋を向けようとたくらんだ矢先きなのである。久六が瀬川にチヤホヤされるのが面白くない半次は、久六に拳銃での決闘を申し入れた。一発勝負でカスリ傷を負って気絶した久六は、駆けつけた葉子の介抱で勇気百倍。不老不死のこの土地に死を運ぶ殺し屋がやって来たと、保険勧誘に大車輪だ。さて、半次は殺しの相手を見てびっくりした。同じ刑務所で臭いメシを食った悪友の馬五郎だったからである。そこで二人は瀬川に逆襲をかけ、酒やフグを分捕って引き揚げた。ところが、馬五郎はフグの毒に当たって頓死。翌日、半次はひょっこり勧誘に来た久六に酒をすすめ、馬五郎の死体を背負わせて、大宅の邸へ。そして、死人のスクスク踊りで度肝を抜いた。遂に寿市の老人たち全員を加入させた久六が、意気揚々と帰京すると、意外にも部長からクビだといわれた。半次が死体を酒蔵に入れたため、酒が腐って寿市の全市民が中毒で死んだからだ。しかし、捨てる神あれば拾う神ありとか、久六は葉子と結ばれ、新婚旅行の車内で、はからずも愛人ケイ子と相携えた半次と再会した。

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