女生徒
劇場公開日:1979年1月20日
解説
十六歳の二人の女生徒が出会う様々な出来事を通して少女から大人へ脱皮する姿を描く。脚本は「女教師 秘密」の鹿水晶子と「オリオンの殺意より 情事の方程式」の根岸吉太郎、監督も同作の根岸吉太郎、撮影は「団鬼六 縄化粧」の前田米造がそれぞれ担当。
1979年製作/74分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1979年1月20日
ストーリー
川瀬由紀、相沢杏子はともに十六歳で高校のクラスメート、少女から大人に脱皮する真ただ中にいた。同級生の長島和也や渡辺一郎との火遊びも適当に楽しんでいる。そんなある日、杏子は中年にさしかかった沖田良介と知り合う。杏子にとって沖田は自分の知ってる同級生よりはるかに大人に見えた。一方、由紀は母親が妊娠したことにショックを受け、喫茶店でアルバイトを始める。それは、幼いながらも自立しようとする意志のあらわれでもあった。杏子はある夜、以前から約束していた和也とオートパイで湘南海岸に出かけた。砂浜で和也が杏子を抱こうとすると、彼女は本能的にその手をはらいのけ、良介の所に逃げた。髪も乱れ、服もはだけた杏子を優しく包みこむ良介に、彼女は処女を捧げるのだった。由紀は交通事故を起こして入院している一郎を毎日見舞いに行くが、そんな二人の仲を心配した一郎の母が由紀の母に連絡をとった。そして由紀はそのことで母から注意を受けると衝動的に家出してしまう。そんな由紀を喫茶店の仲間のムツ子が自分のアパートに誘うが、その部屋が偶然、良介の部屋の階下にあった。その夜、寝ている由紀をムツ子の夫が犯そうとした。由紀の恐怖の叫び声を階上で聞いた杏子と良介は階下にかけ降り、彼女を助け出す。暫くすると、由紀と一郎の仲は以前に増して接近していった。杏子の方は、彼女の気持とは裏腹に、良介は別居中の妻のところに戻ろうとしていた。そして杏子は良介の部屋で、やって来る筈もない良介を待ちながら、彼に習ったショパンを弾いているのだった。