CANDY
劇場公開日:2003年6月21日
解説
テリー・サザーンの同名ブラック・コメディ小説を、スウェーデン出身のミス・ティーンインターナショナル、エバ・オーリン主演で映画化。純真な女子高生キャンディは、彼女とエッチしたがる男性たち全員とエッチしてあげるのだが。監督・脚本は俳優でもあるクリスチャン・マルカンとバック・ヘンリー。マーロン・ブランド、リチャード・バートン、ジェイムズ・コバーンなど大スター大挙出演。キュートな60年代ファッションも満載。
1969年製作/124分/R18+/イタリア・フランス・アメリカ合作
原題:Candy
配給:プチグラパブリッシング
日本初公開:1970年9月12日
スタッフ・キャスト
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2011年2月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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丸顔でタレ目で金髪がキュートな女子高生がイカレた男達と出くわす珍道中を描いた喜劇。
ポップな音楽とファッション、陽気なセックス描写を大胆に取り入れた手法は、“オシャレ系エッチなラブコメディ”の元祖と謳われているが、意外と性描写は極端に少ない。
むしろ、設定お構いなしにナンセンスギャグの串刺しで突き進むエキセントリックな世界観が強烈だった。
純真無垢な女の子に、男男共が理不尽な要求をしては裸にし、困らせていく展開は、日本人として『ハレンチ学園』etc.の永井豪の漫画に近い印象を受ける。
リンゴ・スター、ウォルター・マルソー、ジェームズ・コバーン、マーロン・ブランドetc.男性ゲストがみな豪華でかつ、全員ぶっ飛んだキャラクターなのが今作の大きな特徴。
特に頭を怪我した父親を手術する病院の滅茶苦茶なシチュエーションは、今作が持つ不条理な狂気を象徴している。
大トリで登場したマーロン・ブランド演ずる教祖に至っては、説法の一語一句全てが理解不能で衝撃的だった。
ちょうど彼は度重なるトラブルでハリウッドから干されていた最中だったから、破れかぶれな言動は映画界に対する苛立ちそのものにも思え、感慨深かった。
では最後に短歌を一首
『扉開け 甘い誘惑 解き放つ 愛にイカレし 天国の詩』
by全竜