美味しい女たち
劇場公開日:1987年8月29日
解説
交通事故で恋人を失くしてしまったクラブ歌手が、その恋人の兄との愛に目覚めるまでを描く。脚本は桂千穂、監督は「花と蛇 -白衣縄奴隷-」の西村昭五郎、撮影は「次郎物語(1987)」の山崎善弘がそれぞれ担当。
1987年製作/69分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1987年8月29日
ストーリー
歌手として売り出し中の香住夕子はディレクターの竹林哲也と同棲中。明日は大事なレコーディングがあるというのに、その夜も二人はセックスに溺れていた。翌日は新曲「美味しい女たち」のレコーディング。哲也は調整室で居眠りをしているし、夕子も昨夜の頑張りがたたって声が出ない。おかげで二人の関係がスタッフにバレてしまい哲也はディレクターとしての信用を失ってしまう。その晩、哲也の帰りを待つ夕子の元に入った電話は彼の交通事故死を知らせるものだった。悲しみに暮れる間もなく哲也の兄という不動産会社を営む竹林正之がやって来て、遺骨を持っていこうとしたが、夕子は抵抗した。正之はあきらめなかったが、夕子も頑として受けつけなかった。正之が二百万というお金を用意しているのを知った管理人で女優の卵のエリカは遺骨を盗んで、正之のところに持っていったが、金はもらえなかった。エリカは正之に脅迫されたうえ、レイプされたと夕子に嘘をついた。さらにBFの山田と組んで会社にいやがらせをしているところ、エリカは専務取締役の深町と出会い、深い関係になってしまう。田舎に帰ろうとしていた夕子のところへ正之が来て真険な面持ちでプロポーズするが、今の夕子には空しいばかりだった。それから一年後。正之の会社は倒産。エリカは社長夫人に納まっていた。心の中のわだかまりもとれ素直な自分に戻った夕子は、軽い足どりで正之のマンションを訪ねようとしていた。