バリバリ伝説
劇場公開日:1987年
解説
バイクを愛する少年少女の青春群像を描く。『週刊少年マガジン』連載中のしげの秀一原作の同名漫画のアニメ化で、脚本は「想い出のアン」の渡辺由自と渡辺麻実の共同執筆。監督は上村修と池上誉優がそれぞれ担当。
1987年製作/85分/日本
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1987年
ストーリー
暴走族に憧れる女子高生あいは、一年先輩でアメリカ帰りのハンサムボーイ、グンと知り合った。彼はCB750Fを駆る“バリバリ”ライダー。バイクにかけては無敵と自負していたが、一度だけGSX750=カタナを操るチビに峠でバトルを挑まれ負けたことがあった。グンのクラスメートでバイク仲間のヒロは、秀才でテニス部のエース、みゆきに惚れている。ある日、みゆきはグンとヒロを父親が主宰するイチノセ・レーシング・クラブの筑波サーキット走行会に誘った。そこでグンの実力を知り、鈴鹿4時間耐久レースの出場を提案した。レースは2人ペアになって走る、グン、ヒロ、みゆきは4人目のライダーを探すことにする。そんな時、グンを敗かしたチビ、ヒデヨシが転校してきた。幼い頃、両親を交通事故で亡くし妹と二人きりの彼は、プロのレーサーになり妹を幸せにしたいという夢を持っていた。ヒデヨシがグンたちのチームに加わりトレーニングが始まった。ヒデヨシのテクニックは抜群にうまく、それに必死でついていくグン。二人の間にはいつしか強い絆が結ばれていた。耐久レースの決勝当日。ヒロはみゆきと、グンがヒデヨシとコンビを組んでレースはスタートした。熱い闘いも終盤に近づいた時、ラストのライダー交代直前でアクシデントが発生。悪質な進路妨害のためヒデヨシが転倒してしまったのだ。素早く追撃していくグン。その驚異的な速さに観衆が湧きかえる。スタートしてから4時間、最終コーナーをトップで飛び出してきたのはグンのマシーンだった。鈴鹿での優勝後、ヒデヨシとグンは峠のバトルを行なった。本格的にプロをめざすことになったヒデヨシにとって最後のバトルだったが、突然の事故で彼は帰らぬ人となった。