双子座の女

劇場公開日:

解説

三角関係の中で男を奪おうとする女の執念を描く。脚本は「オン・ザ・ロード」の那須真知子、監督は「女猫」の山城新伍、撮影は「スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて」の鈴木耕一がそれぞれ担当。

1984年製作/91分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1984年8月10日

ストーリー

昔はジャズピアニストで、現在はカフェバーの経営者である中沢は、あるジャズクラブでめぐみというハッとするほどの美人と出会った。二人はその夜、中沢の豪華な部屋で結ばれるが、翌朝、朝食の仕度をする女房気取りの彼女の態度が気に入らず追い出してしまう。中沢は自分の店のレジ係の良子とも定期的に関係を結んでいる。その日、中沢が店に入っていくと、昔、自分が作曲した曲がかかっていた。昨夜、ある女が置いていったレコードだという。二年前、中沢と別れスペインにステンドグラスの勉強に行った亜希子だ。二人の別れは中沢の浮気が原因だが、彼は今でも亜希子を愛していた。中沢は亜希子の友人から彼女の消息を聞き、再会すると、亜希子も二年間、彼のことを忘れられなかったという。その夜、疲れて帰宅した中沢は、ベッドで寝ているめぐみを見つけ、「俺には決った女がいる」と再び追い出した。府中刑務所から中年男の丸山が出て来た。五年ぶりに出所する丸山をめぐみが自宅で迎えた。当時、大学教授だった丸山とめぐみは不倫の関係にあり、そのことを知った丸山の妻の夏江は果物ナイフでめぐみに迫り、はずみで転んで意識を失ってしまい、怯える丸山は妻の首を締めてしまったのだ。全てを失った丸山にとって、めぐみは唯一の心のよりどころだ。しかし、めぐみは丸山の気持ちを裏切るように、地下鉄の車内で、見知らぬ白人と彼の目の前で交わった。丸山は首を吊って自殺する。めぐみのしつこさを怖れた中沢は金で処理しようと五百万円の小切手を用意するが、彼女は現れない。その頃、めぐみは亜希子の家でステンドグラスの勉強をしていた。暫くして、亜希子の家に火事が起り、火達磨の女が出て来た。数ヵ月後、ある病院で、全身の包帯を取っている患者がいた。しっかり見つめる中沢。胸には亜希子であることを示すホクロもあった。ところが最後に現われた顔は、なんとめぐみであった。

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