おしん(1984)

劇場公開日:

解説

年期奉公に行かされ、苦労しながらも明るく、たくましく成長するおしんの少女時代を描く。橋田寿賀子原作の同名小説のアニメ化で、脚本も橋田、監督は山本暎一がそれぞれ担当。

1984年製作/123分/日本
配給:その他
劇場公開日:1984年3月17日

ストーリー

おしんは教えで七歳になった時、口べらしのため中川材木店に年期奉公に出た。彼女はそこで、女中頭のつねに奉公の厳しさを教えられる。ある日、つねの財布から50銭が紛失した。奉公に出る時、祖母・なかからもらった50銭をお守り袋に入れていたおしんは、犯人にされ銀貨を取り上げられてしまう。奉公はつらかったが、くじけなかったおしんにとって、なかが血のにじむようにして働いた銀貨を、取り上げられては我慢がならず飛び出した。山で雪に埋もれたおしんを助けたのは猟師の俊作である。炭焼きの松造と一緒に山に住んでいる俊作は、脱走兵だった。おしんは、彼に平がなや九九を習い、何よりも人間の美しい心を教えてもらった。春が来、山をおりることになったおしんに、俊作は大切にしていたハーモニカを与えた。身の危険を感じながらもおしんを背おって山を下りた俊作は、山狩り中の憲兵に出会い銃弾に倒れる。帰って来たおしんを、母・ふじは驚きと喜びで迎えた。明治41年も不作だった。父・作造はブラジル移民を考えたが、なかを置いていく訳にもいかず、ふじが銀山温泉の住み込み女中になった。おりきの紹介でおしんは酒田の米間屋“加賀屋”に奉公に出ることになった。この前の奉公でつねに仕込まれていたおしんは、加賀屋の人たちが目を見張るほど働いた。加賀屋の娘・かよはおしんのハーモニカが欲しくなり、喧嘩になったおしんは加代をつきとばしてしまう。立場の悪くなったおしんをかばってくれたのは加代の祖母・くにだった。おしんと加代は仲よしになり、ふたりはやがて、くにの部屋で机を並べて手習いをはじめた。酒田の街に電燈がやってきた日、倒れてくる工事中の電柱から、おしんは身をもって加代を助けた。これをきっかけに加賀屋の人たちと打ちとけたおしんは、加代と姉妹のように育てられるようになる。年が明け、おしんはなかが重病だと知り、暇をもらって家に駆けつけた。なかは嬉しそうに息を引きとった。そんななかを見て、おしんは「ばっちゃんのようにはなりたくない。一生懸命働いて皆に楽させたい」とこの家に戻らない決心をする。

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