女囚・檻
劇場公開日:1983年9月16日
解説
女刑務所を舞台に、レズの陶酔に溺れたり、看守と対立する女囚たちの姿を描く。脚本は村上修、監督は「ブルーレイン大阪」の小沼勝、撮影は「暗室」の安藤庄平がそれぞれ担当。
1983年製作/68分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1983年9月16日
ストーリー
ある女刑務所。昼食中の食堂で「正代が脱走した」とという無言の声が女囚たちの間を伝わっていく。しばらくして、弱りながらも暴れる正代が刑務官に両脇をはさまれて連れ戻され、独房に放り込まれる。数日後、独房から出た正代は敵対する女囚、冴子ともめ事を起こし、刑務官、森岸子に呼び出される。その間に、正代の可愛がる女囚、美和が屈強な刑務官の男たちに犯されていた。一方、レズビアンの冴子は次々と女囚たちを、そのテクニックで酔わせ、仲間に入れていた。その頃、牛山神父の部屋では、牛山と岸子が激しく体を重ねていた。そこへ正代が現れ、今までの仕打ちには、ちゃんとお礼させてもらうと言い捨てる。翌日、正代のかつての婚約者、辰雄が面会にやって来た。正代が脱走したとき、辰雄は他の女の所にいて会えなかったのだ。見守る岸子の前で抱き合う二人。悦びにのたうち、貧り合う二人の声に耳をおおう岸子。これが正代の仕返しであり、辰雄との最後のセックスであった。太陽が照りつけるグランドで正代と冴子がとっくみ合いの喧嘩をしている。遠まきにする女囚たちは「クタバレ正代」の大合唱。リンチ場で目覚める正代と冴子。下着姿の岸子が二人にムチを打ちつける。男たちがローソクであぶる。コマのように転げ回る冴子が断未魔の声を上げリンチは終った。正代は最後まで反抗の姿勢を崩さなかった。その晩、暗闇の中、ナイフを握りしめた正代は、息をつめると、闇の中を走り出した。