武蔵野心中

劇場公開日

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解説

作家、太宰治と、晩年の太宰の良き理解者として献身的に尽し、永遠の旅立ちに同行した山崎富栄の二人の姿を描く。長篠康一郎の同名の小説を映画化したもので、脚本は「お嫁にゆきます」の井手俊郎、監督はテレビ界出身でこの作品が映画第一作になる柴田敏行、撮影は「色ざんげ(1983)」の山崎善弘がそれぞれ担当。

1983年製作/89分/日本
配給:にっかつ

ストーリー

昭和二十三年六月十九日、作家・太宰治と愛人、山崎富栄の死体が、折り重なって玉川上水の濁流の中から発見された。出征軍人の妻、富栄は美容師仲間の喬子の紹介で太宰と会ったのが運命的な出逢いだった。富栄は、敬愛する亡兄と太宰が同じ高校の卒業生であることに親近感を覚え、彼が世間での評判とは裏腹に、優しい男であることに惹かれる。戦地にいる夫のことが脳裏をかすめ、また妻子ある太宰との不倫の恋の予感に戦慄が走る。一方、太宰も都会的な美貌の富栄に波滅的な愛を感じる。翌日、書店で太宰の作品を求めた富栄は、帰路、偶然にも太宰と出会い、初めての唇を重ねる。ある日、富栄は喬子から三冊の小説を手渡たされる。それは、太宰の過去の女をモデルにし、死に対する妄執と破滅的な愛の編歴を描いたものばかりであった。富栄は、太宰があけみという女給と心中して生き残り、最初の妻、早苗とも心中して未遂に終って離婚し、緋紗子と再婚したことを知り、彼との愛に賭けた女たちのことを激しく嫉妬する。二人の逢瀬は続き、太宰は富栄の部屋に入りびたる。肺結核に病む太宰は富栄の口述筆記で「斜陽」をやっとの思いで書き上げ、それは大ベストセラーとなり、人気は不動のものとなった。その頃、富栄の父が夫の戦死の公報を持って来た。つかえたものがとれたような安堵感にひたる富栄。そこへ、伊豆にいた太宰の愛人、澄子の兄がやって来て、生れた赤ん坊の父親であることを認知しろと迫る。二人きりになると富栄は荒れた。数日後、二人は療養をかねて熱海に行き、そこで太宰は文壇の長老格に一矢報えんと過激なエッセイを書く。それは大きな波紋を生み、賛否両論が飛び交うが、その激しい語り口は自滅的なものだった。富栄は太宰との愛に殉じることを決意する。その夜、玉川上水を歩く二人の影が川に身を役じると、あっという間に急流にのみこまれていくのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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映画レビュー

2.0文芸ポルノ

kossyさん
2021年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 自殺はいくない。心中しようとして女だけ死なせてしまうのはもっといくない。女中との心中失敗、最初の妻との心中失敗。自殺の原因や心理描写は全く行わず、太宰の自殺癖をエロく綴るが、セックスシーンさえ虚しく感じさせるポルノ映画だ。

 太宰が「本当は死ぬ気がなかったんでしょ?」と詰め寄る富栄。心中を一種のゲームのように、男と女の駆け引きがあったのではないかと想像させるところはあるが、「一緒に生きたい」と「一緒に死にたい」を同義のように扱っては、普通の人には理解できない(多分太宰本を読めばある程度理解できるのでしょうけど・・・)。自殺の真相を明らかにする趣旨はなかったけど、何となく人となりがわかるという雰囲気でした。

 ラストの濡れ場がすごいですね。かなりリアル。しかし、自殺は美しいものじゃない!せめて死体くらいはもっと汚くしてほしいです・・・

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kossy
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