劇場公開日 1983年8月5日

武蔵野心中のレビュー・感想・評価

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2.0文芸ポルノ

2021年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 自殺はいくない。心中しようとして女だけ死なせてしまうのはもっといくない。女中との心中失敗、最初の妻との心中失敗。自殺の原因や心理描写は全く行わず、太宰の自殺癖をエロく綴るが、セックスシーンさえ虚しく感じさせるポルノ映画だ。

 太宰が「本当は死ぬ気がなかったんでしょ?」と詰め寄る富栄。心中を一種のゲームのように、男と女の駆け引きがあったのではないかと想像させるところはあるが、「一緒に生きたい」と「一緒に死にたい」を同義のように扱っては、普通の人には理解できない(多分太宰本を読めばある程度理解できるのでしょうけど・・・)。自殺の真相を明らかにする趣旨はなかったけど、何となく人となりがわかるという雰囲気でした。

 ラストの濡れ場がすごいですね。かなりリアル。しかし、自殺は美しいものじゃない!せめて死体くらいはもっと汚くしてほしいです・・・

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kossy