好色花でんしゃ
解説
蒸発した主人が残した借金返済のため、お座敷ショーをやる妻と義父の姿を描く。ピンクリボン賞を受賞したメンバーで製作された作品で、藤本義一の原作「好色つれづれ」の映画化。脚本は藤本義一、小水一男、阿部桂一の共同執筆、監督は渡辺護、撮影は鈴木史郎がそれぞれ担当。
1981年製作/日本
ストーリー
都築兵太郎は、借金を苦に妻の丸子と、父親の兵助を残して蒸発してしまった。呆然とする丸子と兵助のところに、早速、金融会社がやってきて、払えないなら、二人に働いてもらおうと迫る。その仕事が、お座敷シロクロショーと聞いて、二人は驚くが、丸子は決意する。兵助は以前から丸子が好きだった。しかし、息子の嫁に手を出すなんて犬畜生にも劣ると自分を恥じていたのだ。二人で借金を返そうという丸子に、兵助は体を重ねる。兵助の一物は兵太郎のよりも大きく、丸子は感じたことのないような絶頂感を得るのだった。宝島金融の北川と佐山に連れられて、二人は温泉街を回り、若くピチピチした丸子と、巨大な兵肋の一物はたちまち人気者になっていく。兵助の道具を味あおうと、同行する女が求めるが、彼のそれは丸子にしか反応しない。借金を返しても、二人でショーを続けようと丸子は毎日、とても幸福そうだ。その日も、二人はある温泉宿でショーをやっていた。そこへ、何と旅館の呼び込みをやっている兵太郎が客を連れて入ってきた。丸子に気づいた兵太郎は、「止めろ!」と叫んだ。兵助は、お前の残した借金のためにやっているんだと怒鳴ると高血圧で倒れてしまった。祭壇の前に横たれる兵助の遺体、一物は倒れたとき以来、勃起したまま。喪服姿の丸子は裾を割ると、兵助の体をまたぐと、腰を下すのだった。