フライト・オブ・ジ・イノセント
劇場公開日:1993年12月18日
解説
誘拐事件の身代金をめぐって、マフィアに追われる少年の逃避行を描く。監督はこれが初監督なるカルロ・カルレイ。製作は「ニュー・シネマ・パラダイス」のフランコ・クリスタルディとドメニコ・プロカッチ。脚本はカルレイとグァルティロ・ロセッラ。撮影はラファエル・メルテス。編集はカルロ・フォンターナとクラウディオ・ディ・マウロ。音楽はカルロ・シリオット、美術はフランコ・チェラオロ。ヴィジュアル・コンサルタントはパオロ・ゼッカラが担当。主人公ヴィートを演じたマヌエル・コラオはクリスタルディに見い出された一三歳の少年、他に「ニュー・シネマ・パラダイス」のジャック・ペラン、「ルルの時代」のフランチェスカ・ネーリらが出演している。
1992年製作/105分/イタリア・フランス合作
原題または英題:La Corsa Dell' Innocente
配給:アスキー映画
劇場公開日:1993年12月18日
ストーリー
イタリア最南端の丘陵地帯。凄まじい形相の男たちがある一家を惨殺した。この一家は実はマフィアで、金持ちのリエンツィ家の子供シモーネ(サンドロ・バルレッタ)を誘拐し、身代金を手にした後、シモーネを殺害していた。男たちは別のファミリーで、身代金目当てに一家を襲撃したのであった。一家の親戚でローマに住んでいるオルランド(ルーチョ・ザガリア)は、シモーネの家族から身代金を受け取っていた。突然の惨事で家族を失った少年ヴィート(マヌエル・コラオ)は、オルランドを頼って旅に出る。身代金のありかを、ヴィートが知っていると睨んだ“スカーフェイス”(フェデリコ・パチフィチ)ら男たちは、執拗にヴィートを追跡する。ようやくオルランドの許へ行くと、オルランドは隠していた金をヴィートに見せ、一緒に逃げようと誘う。だが、追跡者が現われヴィートの目の前で、オルランドを射殺、からくも窮地を脱したヴィートはようやく真相に気づき、身代金をシモーネの両親に返済するためシエナへ向かう。シモーネの両親ダヴィデとマルタ(ジャック・ペラン、フランチェスカ・ネーリ)は、息子が誘拐されたショックで心身喪失状態にあった。金を一時隠し、屋敷に忍び込んだヴィート。彼を見たマルタは、自分の息子になってくれとせがんだ。金を隠した場所に向かったヴィートは、途中、一味に見つかってしまう。夜の街を逃げ回り、ついに背中から銃弾を打ち込まれた。しかし、その場に警察が駆け付け、凶悪な一味は逮捕された。小さな正義を貫いたヴィートの脳裏に、惨殺された母の姿が浮かぶ……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- カルロ・カルレイ
- 脚本
- カルロ・カルレイ
- グァルティエロ・ロゼッラ
- 製作
- フランコ・クリスタルディ
- ドメニコ・プロカッチ
- 撮影
- ラファエル・メルテス
- 美術
- フランコ・チェラオロ
- 音楽
- カルロ・シリオット
- 編集
- クラウディオ・ディ・マウロ
- カルロ・フォンターナ
- ビジュアル・コンサルタント
- Paolo Zeccara
- 字幕
- 大條成昭
受賞歴
第51回 ゴールデングローブ賞(1994年)
ノミネート
最優秀外国語映画賞 |
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