恐怖の牝獣
劇場公開日:1964年12月8日
解説
ジミー・サングスターのシナリオをフレディ・フランシスが演出したスリラー・ドラマ。撮影はジョン・ウィルコックス、音楽はジョン・ホリングスワースが担当した。出演は「若い恋人たち」のデイヴィッド・ナイト、モイラ・レッドモンド、TVのブレンダ・ブルース、ジェニー・リンデン、ジョージ・A・クーパーほか。
1964年製作/イギリス
原題または英題:Nightmare
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1964年12月8日
ストーリー
ジャネット(J・リンデン)はイギリスの大富豪の娘だが女学校の寄宿舎から、ノイローゼのため自宅に送り返された。父親は死別、母親は精神病院に入院したきりで、頼りになるのは後見人の弁護士バクスター(D・ナイト)だった。家にはグレース(M・レッドモンド)という看護婦が、バクスターに雇われていた。ジャネットを送って来た教師のメリーはジャネットがノイローゼになった原因を探っていた。彼女は、十一歳のとき、発狂した母が父を刺殺したが、その母の血が彼女にも流れていると思い込みはじめていた。その夜、ジャネットは白衣を着た不思議な女を見た。不安が彼女を刺激した。その翌日も目撃した。勇気を出して、後を追って驚いた。その女が殺されているのだ。ジャネットは半狂乱になった。翌日、バクスターの妻ヘレンを紹介され極度のショックをうけた。彼女こそ、殺されたはずの白衣の女だ。興奮のあまりヘレンを刺殺した。救急車で精神病院に向かうジャネットがふと二階をみると今殺したはずの白衣の女が彼女を見ていた。女が鏡の前で顔の変装をとった。それはグレースだった。白衣の女とは、バクスターとグレースの仕組んだ芝居だったのだ。巨万の富を得て二人は結婚した。だが、二人を怪しみはじめていたメリーの仕組んだ芝居で夫婦仲はうまくいかなくなり、ついには妻が夫を殺してしまう結果になった。メリーがグレースの嫉妬心をあおるように、仕向けたのだ。すなわち恐怖と不信と死とを逆に用いて、報復したのだった。そして、グレースが今度は本当に狂ってしまったのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フレディ・フランシス
- 脚本
- ジミー・サングスター
- 製作
- ジミー・サングスター
- 撮影
- ジョン・ウィルコックス
- 音楽
- ジョン・ホリングスワース