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映画「スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町」 スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町 劇場公開日 2016年1月23日
解説 恐ろしい「何か」に侵食された町に足を踏み入れた若者たちが体験する恐怖を、緊迫感たっぷりのリアルな映像で描いたカナダ製スリラー。映画学科に所属する4人の学生たちが、とある田舎町へ取材にやって来る。早速カメラを回しはじめるが、住民たちの様子がどこかおかしい。やがて学生たちは、恐ろしい力を持つ「何か」が世界を乗っ取ろうとしていることに気づく。出演は「コリドー」のマシュー・エイミオットほか。カナダのアトランティック映画祭で最優秀監督賞をはじめ4冠を獲得。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2016」上映作品。
2014年製作/95分/G/カナダ 原題:There Are Monsters 配給:ポニーキャニオン
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全編POVのSFスリラー。ダサめなポスターと取って付けたような邦題はさておき、中々楽しめる作品だった。予算不足なのはすぐに分かるが、それをカバー出来る程の個性が溢れる作品だった。画面の手ブレやノイズはPOVであれば仕方の無い事だが、本作は予算的なチープさを誤魔化すためか、手ぶれやノイズが酷い。走ったりすると全く何をしているか分からず、ややイライラが募る部分はマイナスだろう。だが、徐々に忍び寄る様にやって来る様な描写の数々は不気味で良い。正直このテーマは手垢でベッタリな使い古された様な物だが、他の作品とは少し違う変わった面白さがある。 本作では、人が謎の寄生虫もしくはエイリアンに犯され、脳を支配された状態になってしまった世界を描いている。 ゾンビの様に力なく立ってるだけかと思いきや、集団で襲い来る様な描写もあり、少々行動に違和感を感じる部分はあるが、何と言ってもその容姿、特に歪んだ顔が不気味すぎて頭から離れない。加えて、彼らには瞬間移動という特殊な能力が備わっている。冒頭で遠くに背を向けて立っていた女が突如車の窓に凄まじい形相で張り付くシーンは、その車に乗っていた男性と同じ反応をしてしまう位の驚きだった。映画館だったら小っ恥ずかしい思いをしたかもしれない。こういう変わり種を撮ってくれる監督は将来が楽しみである。
2021年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ボディスナッチャーとかゼイリブとかいつの間にか街中の 人々が別の何者かになっちゃうって言う設定が好きなので この映画も評判が悪いと知りつつも見てしまった。 正直面白くないしダラダラしてるしPOVがめっちゃウザかった リアリティというよりも素人が編集なしで垂れ流してる感が否めないかな。 とは言えなんとも言えない不穏な雰囲気がずっとあってその辺は いい感じではあったが不穏な雰囲気が続きつつも大して何も起こらないので 途中睡魔がすいませんっ感じでした。 結局何者か明かされることもなく、なんのまとまりも無いまま終わってしまって 残念だったがまあ、この手の映画がヒットしたことはないのきっと 一般受けはしないのだろうなあ😖
2.5 . 2019年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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自宅にて鑑賞。原題"There Are Monsters"。BDMやSEの入ったPOV。全篇、意図的に稚拙っぽく作っているが、誰がどこから撮っているのか判らないシーンも散見出来、何故POVに拘ったのか疑問。カプグラ症候群と云う実在の症例や有糸分裂と云う生物用語を持ち出す反面、謎のカットやシーケンスも多い。冒頭から落ち着かないアングルに混乱したカメラワーク、そして説明を放棄した様な展開等が全てを台無しいしている。些細な異変が積み重なり違和感と不信感が募る丁寧に綴る中盤迄が佳かっただけに勿体無い。50/100点。 ・本作はあくまでPOV風と云うのが正しいかもしれない──特にラスト、バスでのシーケンス等はその手法を無視しているか如くに思える。エンドクレジットも余りお眼にかかれない珍しいタイプ。初めと終わりに登場するタイトルコールも凝っているが、内容に無関係な木漏れ日が何故バックなのかは判らない。 ・カナダ産の本作は、'08年に有料配信されたオンライン・ムービーが元になっている。これは雪の残る裏庭で奇妙な少女を見掛けた後、ディナーパーティーを開こうとする展開で約10分の短篇である。K.ランジール演じる“ベス”やその家族のキャストは続投し、K.パークヒル演じる“店員”とのレジの遣り取りの一部や散乱した店内の様子は本篇でもその儘使われている。 ・オンライン・ムービーの成功を受け、"Harton Inverviews"のタイトルで長篇化した本作の製作が'08年に開始された。その後、5年間のポストプロダクションを経て、より商業的に魅力的なタイトルに変更され、'13年にリリースされた。 ・鑑賞日:2016年10月30日(日)
2018年8月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
沢山ある古今東西のホラー映画の中でも、あまり味わう事が出来ない感覚のある映画なんじゃないかなーと思いました。 さー皆もこの隠れた名作を観ておくれー!! ってほどでは全くないのですが、地味ながらも、良作だと思います。 って、何かこれだと、とてもパンチの弱いレビューなんで、もーちょい書きます。 んじゃー、この映画の良いとこ書いてきますねー。 ・安っぽくない。 そんなに予算はかけてないと思うんですが、とりあえず映像の安っぽさはないので、B級ダメな方もご安心下さい。 ・異様なゾワ感を味わえる。 ホラー映画ならゾワ感くらいあるだろーって思う方もいらっしゃるかと思うんですが、何かちょっとだけ違うゾワ感なんです。このゾワ感は個人的に良かったです。 ・効果音が良い! よくバラエティ番組なんかで注目させるために使われる音が入ってるんですが、素晴らしい効果音の使い方だと思いました。 この映画で一番良いとこだと思います! ・クリスカニングハムっぽい。 スナッチャーさんたちの造形なんですが、PV界で有名なカニングハムからあからさまな引用してますね。 その造形の違和感と言いますか、異様さはとても好きです。 ・地味に間の使い方が絶妙。 海外ホラーって個人的に間の間隔が狭くて、驚かすだけで、怖がらせる気ねーだろ って作品が多いんですが、この映画は観客に恐怖と緊張感を与えようとする間の感じがあって、とても好感持てました。 そんな感じです!
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