パニック・ルーム
劇場公開日 2002年5月18日
解説
夫と離婚し、娘と住む新居に越してきたメグは、その夜、強盗団の侵入に気づき、娘とともにパニック・ルーム=緊急時の避難用個室に逃れる。が、引っ越ししたばかりのこの部屋の電話がまだ通じていない。しかも、強盗の狙う大金はこの部屋に隠されていた。脚本は、監督とは初コンビの「スネーク・アイズ」のデビッド・コープ。監督と「ファイト・クラブ」で組んだ撮影のコンラッド・W・ホール、編集のアンガス・ウォールが参加。
2002年製作/113分/アメリカ
原題:Panic Room
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
スタッフ・キャスト
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2021年11月27日
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鑑賞方法:DVD/BD
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とても好きで何度も観ている作品。
感じるままに考察するなら、この作品のテーマの一つは人種差別による社会格差だと思う。
OPクレジットが、NYの街並みに溶け込むように出てくるところ、確かにそこにあるのに目に入らない感覚。だけど不気味に横たわっているもの。
これが、一見するとその存在に気が付かないパニックルームそのものであり、社会の中で当たり前になってしまっている人種格差まで暗喩しているように思えた。ゆったりと底に流れるウッドベースも良い。
主人公は、富裕な大学教授に浮気され離婚したばかり。元旦那への「あてつけ」で、パニックルーム付きの豪邸を慰謝料で購入。娘と2人、精神はどん底。
そこへ、3人組の泥棒が侵入してくる。首謀者は元所有者の孫である金持ちのボンクラ。計画を可能にしたのは勤勉で賢いにも関わらず、真面目に働いても報われることがない黒人労働者。そこに得体の知れない銃を持ったならず者が急遽加わり事件は起こる。
黒人(バーナム)が人質になった娘に述懐する場面、「俺の娘もこんな家に住めたら…でもどんなに頑張ってもどうなもならないことが…こんなはずじゃなかった。こんなはずじゃ…」
離婚して腹いせに豪邸を買う”悲劇の”主人公と、とてつもない対比を見せている。どちらもアメリカ的な不幸だが、片方は次元の違う、逃れようのない不幸。
結果的に全ての犯行を可能にしたのが、人を傷つけることに最も乗り気ではないバーナムというのが趣深い。この社会を危険たらしめているものは一体なんなのか?それが浮き彫りにされている。
ラストシーン、母娘はベンチで次の新居を探す。その顔にはまだ傷が残っているが、表情は晴れやかで幸せそうなのだ。
それは、ピンチの時に元旦那(父親)が駆けつけてくれたこともあるかもしれないが、きっと自分たちの幸運に2人が気づいたからに違いない。
とても象徴的で寓話的な作品。
2021年11月3日
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鑑賞方法:VOD
そこまでパニックでもないし言うほど密室でもない。。
もっと密室らしく閉じ込められたままで色々策を巡らせたり、外で想定外のハプニングが起きてほしかった。全部中途半端でいまいちパッとしないまま終わった。
見終わって、え、結局なに…?って感じ。微妙の一言。
登場人物がもっと機転をきかせてアイデアをだして欲しかったんだけど、電話線繋ぐやつとかもいや、それもっと最初にやれよとしか思わないし。強盗たちもすぐ部屋から目を離すし。ぜんぜん密室じゃないんだよね。普通に部屋からウロウロ出てるから。緊張感なし。
ラウールの人はイカれた雰囲気がすごくよく出ててそこは唯一ハラハラしたかな。今にもブッパしそうな演技うまい。人殺ったことありそう(笑)
バーナムとかかわいそうだった。あくまで泥棒に入りにきただけなのに計画が狂って殺人までしてしまったのだから、本当に同情しかない。ガキにも優しかったし、最後この人だけ大金持って逃げおおせてほしかったまである。
監督のセンスが技量が、とにかく「足りてない」そんなイマイチな作品だった。暇な人は視聴どうぞってかんじ。
あ、あと女優のバストが目立ってた。それくらいかな。
浮気され家を出た母娘が越してきた家で強盗に合い、パニックルームから強盗たちと戦う物語。
娘は病気を持っていたり、強盗同士の仲間割れがあったりとサスペンス満載の映画だが、何と言っても本作の見所はジョディ・フォスターの胸の谷間に他ならない。
男であれば鑑賞中は、釘付けになる事間違いなし。
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終始ハラハラしていた。
にげてー!みたいな気分にはなったが、警察が来た時娘が人質になっているから何もできない歯痒さ。
注射器で眠らせるとかかと思ったらただ針でぶっさすだけという、、
あの黒人いい人だったけど報われない。まぁ悪いことしたやつは捕まるというね。。
あの設定じゃなくても旦那は出張中だったとかでもいい気がする。わざわざ元旦那をそういう設定にしたのは謎。
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