ファニー・ヒル

劇場公開日:

解説

“埋もれた古典”として名高いJ・クレランドの原作の映画化。監督・脚本は「私は女」のマック・アールベルイ、撮影はヤン・リンダストロム、音楽はゲオルク・リーデルの担当。出演者は、新人ディアナ・チャール、ハンス・エルンバック、ケーベ・イエルム、ティナ・ヘッドストロムなど。製作は「戦争の顔」「蛇」のトーレ・ショーベルイ。

1969年製作/97分/スウェーデン
原題または英題:Fanny Hill
配給:現代映画
劇場公開日:1969年10月4日

ストーリー

志をたてて、小さな村をでたファニー・ヒル(D・チャール)は、ストックホルム行の汽車の中でモニカ(D・ヘッドストロム)と知り合った。モニカは、ファニーに就職の世話をしてくれたが、それが大変なところ。そこの主人シューン夫人(G・ペトレ)は、会員制度の高級秘密クラブの経営者であり、ファニーをそのクラブの商品にしようというのだ。彼女のピンチに現われたのがローゲル・ブーマン(H・エルンバック)、彼は船会社のおんぞうしでファニーに一目惚れ。二人は、たちまち意気投合した。ところがローゲルの父親が二人の仲を裂き、ローゲルは国外追放となった。次に現われた男は中年のプレイボーイ、ヘニング氏(K・イエルム)。彼には家庭もあり、別の愛人もいた。彼の情事を目撃したファニーは逆上の末お抱えの運転手とコトに及んだ。それがバレて、ヘニングス氏とも一巻の終り。次なるは初老のエンジニア、ウィルヘルムソン(O・ユング)。まるで仲のよい父娘のように、二人はパリ、ローマ、ベニスとめぐり歩いた。ところが、今度はウィルヘルムソンは発作で昇天。その遺産ががっぽりころがりこんできた。一躍シンデレラとなったファニー、それでも一向にさえず、連日連夜の乱交パーティ。そんなある日、ガーデン・パーティの客に意外な人間を見た。初恋のひとブーマンである。父親が死んだので、外国から帰って来たのだ。何も知らない彼氏は、ファニーをしっかり抱きしめた。

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