理想の女(ひと)
劇場公開日 2005年9月10日
解説
人気女優スカーレット・ヨハンソン主演の人間ドラマ。南イタリアの避暑地にやってきたニューヨークの上流階級夫妻ロバートとメグ。これまで夫の愛を信じてきたメグだが、夫が奔放な恋愛遍歴を重ねてきたアメリカ女性アーリーンと密会しているという噂を耳にして動揺する。オスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」を、1930年代のイタリアのセレブが集う高級避暑地を舞台に映画化。監督は「完全犯罪」のマイク・バーカー。
2004年製作/93分/イギリス・スペイン・イタリア・アメリカ・ルクセンブルク合作
原題:A Good Woman
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
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2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
原作はオスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」。新婚の金持ち夫妻と、男を手玉にとってまるでストーカーのように夫ロバートの前に現れる婦人ステラ・アーリン。ロバート(マーク・アンバース)とステラ(ヘレン・ハント)が密会を重ね、避暑地の社交界でもその噂でもちきりとなる。妻ミグ(スカーレット・ヨハンソン)は傷つき混乱するうちに、手袋屋さんで知り合ったダーリントン卿が言い寄ってくるようになる・・・といったストーリーだ。
時代は大恐慌の1930年。ニューヨークでは失業者であふれ、その上キング・コングも大暴れする悲惨な状況。そんな世の中であってもイタリアでの社交界は全く関係なく、パーティが頻繁に行なわれる。ミグに一目惚れしたダーリントン卿と初めて会ったのも高級な手袋屋だ。ホームセンターの軍手売り場などとはまったく異質な世界なのです。金持ちの世界は理解できないなぁ~と思っていても、ストーリーはかなり面白い。コピーにもある「全てを知り尽くした女」と「何も知らない女」の対峙という構図が戯言の中にも伏線として表れ、かなり練られた脚本だったように感じました。
途中まではスカーレット・ヨハンソンの演技も心配な部分があったのですが、夫への疑惑を持った辺りからは純真な心を見事に表現できていました。でも彼女は台詞の少ないキャラのほうが似合ってますね。そしてヘレン・ハントと、彼女にプロポーズするタビィ(トム・ウィルキンソン)の演技が素晴らしかった。おかげでスリリングな展開と清々しいラストを存分に楽しむことができました。
もう一つの楽しみは、邦題にある「理想の女(good woman)」とは誰の誰に対する言葉なのかと色々想像できることでしょう。答えはラストまで待て!
【2006年1月映画館にて】
2019年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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大富豪の新妻(確か一年くらい経ってる設定だったけど)のスカーレット・ヨハンソン。
南イタリアの避暑地に滞在中に巻き起こるあれこれ。
ヘレン・ハントは男には好かれ…女には嫌われる…そういう美女。ただ男に貢いでもらわないとお金が無い。
あるホテルの女性達から追い出されるように、南イタリアに旅に出たヘレン・ハント。
そこで彼女がターゲットを見つけてお金を搾り取っていた相手は…スカーレットの旦那さん。
ここまでの展開で、どう考えてもスカーレットの旦那さんとヘレンが浮気してるでしょ、って思うけれど…
実は浮気はしてなかった。
お金を巻き上げていたのは事実だけれど。
なぜなら、ヘレンはスカーレットの母親だったから。
スカーレットはそのことは露とも知らず。
もちろんヘレンは分かってやっていた。
でもヘレンが変わったのは、スカーレットを見た時からだろう。
今まで「女性」でしかなかったヘレンが「母親」に変わった瞬間だった。
ヘレンに自分の正体を明かすことなく、スカーレットにいろいろと諭すシーンや、最後にお別れのシーンではスカーレットが行方も知れない母親を想う気持ちを聞いただけでヘレンは胸が一杯になる。
その母親像を壊さないように、最後まで自分の正体を告げずに別れる。
綺麗な女性同士の葛藤、思い遣り、生き方…観ていて面白い作品だった。
2018年12月10日
iPhoneアプリから投稿
2018年1月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
美しい南イタリアを舞台に2人の女をめぐる愛憎劇。
愛とは、男と女とは、恋愛についての名言が飛び交います。
スカーレット・ヨハンソンが可憐で可愛いらしいですが、ヘレン・ハントの大人な色気もたまらない。
どちら恋もすごく魅力的。
恋に悩んだ時に見たい映画です。
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