月世界一番乗り
劇場公開日:1961年5月16日
解説
英国趣味横溢のウィットにとんだ空想科学映画のパロディ。「サファイア」の製作者マイケル・レルフと監督バジル・ディアデンのコンビが作った作品。マイケル・レルフとブライアン・フォーブスが共同で脚本を担当。撮影を受けもったのはハリー・ワックスマン。音楽はフィリップ・グリーン。出演するのは「北西戦線」のケネス・モア、シャーリー・アン・フィールド、マイケル・ホーダーン、チャールズ・グレイ、ノーマン・バードなど。
1960年製作/イギリス
原題または英題:Man in the Moon
配給:日本RKO
劇場公開日:1961年5月16日
ストーリー
恐怖とか心配などの一切の感情を持たず、女性美に無関心であらゆる病気に免疫性をもったスーパーマンウィリアム・ブラッド(ケネス・モア)は感冒研究所の実験材料として牧場のまん中に置いたベッドで眼がさめた朝、ポリー(シャーリー・アン・フィールド)に会った。ストリッパーの彼女は前夜パーティで踊った邸の主人に言いよられ逃げてきたのであった。その頃、原子力研究所のデヴィッドスン博士やスティヴンス博士らは月世界探険隊員としてタフな男を探していた。ウィリアムはそれにうってつけの男である。船酔い研究所に行く途中、ポリーとまた会って彼女に好かれてしまったウィリアムを、デヴィッドスン博士はむりやり原子力研究所につれてきてしまった。彼はそこでさまざまの苦しい訓練をうけた。しかし何も知らぬ彼は平気だった。探険隊員候補の一人リオの意地悪な邪魔も克服し、彼は訓練のすべてにパスした。意地悪なリオは博士の洗脳によってウィリアムを好くようになった。そんな時、ポリーが訪ねてきて、ウィリアムは自分が彼女に恋してしまったのを知った。が、その恋が彼に十万ポンドの賞金のかかった月世界行きを決意させた。オーストラリアのウーメラから、人々の期待のもとにやがてウィリアムをのせたロケットは月にとびたった。七十二時間が過ぎ、基地の電信装置にウィリアムの声が入って、月への到着を告げた。ウィリアムは調査のため荒涼たる月に下りたった。--と、そこに何とイギリスで見なれた犬の食糧用のカン詰があるではないか。月と思ったのは実は発射場近くの地球の上だったのである。成功にわくわくしている基地の人々の前にあらわれた彼はポリーのもとに走った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ベイジル・ディアデン
- 脚本
- マイケル・レルフ
- ブライアン・フォーブス
- 製作
- マイケル・レルフ
- 撮影
- ハリー・ワックスマン
- 美術
- ジャック・マクステッド
- 音楽
- フィリップ・グリーン
- 編集
- John Guthridge