サファイア
劇場公開日:1960年10月27日
解説
「波止場の弾痕」のマイケル・レルフとバジル・ディアデンの製作・監督チームの作品。撮影の際、この物語は秘密にされた。その種のミステリー映画だという製作者の要望により、この欄においても結末は伏せる。脚本は舞台女優で劇作家のジャネット・グリーン。撮影はハリー・ワックスマン、音楽はフィリップ・グリーン。出演は「愛情の花咲く樹」のナイジェル・パトリックのほか、イヴォンヌ・ミッチェルら。
1960年製作/イギリス
原題または英題:Sapphire
配給:日本RKO
劇場公開日:1960年10月27日
ストーリー
冬の月曜日に、ロンドン郊外の遊園地で若い娘の惨殺死体が発見された。ハザード警部(ナイジェル・パトリック)とリーロイド警部(マイケル・クレイグ)が事件の担当になった。死因は心臓の刺傷で、Sの字のついたハンカチーフが手がかりだ。警部らはロンドン中の学校を調べ、王室音楽学校で、サファイアという女学生が欠席していることを知った。その恋人で建築料の学生デイビッド(ポール・マッシー)が死体を確認した。二人は近く結婚するはずだ。警部らは彼女の兄でバーミンガムの医師ロビンスを呼んだ。意外にも、彼は黒人だった。彼らの父は白人、母は黒人だったのだ。サファイアのタンスにナイトクラブで踊る写真があった。相手は破れていた。検屍のうえ、彼女は妊娠三カ月とわかった。デイビッドは相手が自分だと認めた。近く奨学金でローマに留学するが、それを止めても結婚するつもりだったという。看板屋の両親も、姉のミルドレッド(イヴォンヌ・ミッチェル)も、土曜に彼女が赤ん坊のことを話しにきたといった。喜んで家族にするつもりだったと。ミルドレッドは船乗りの夫の留守中、双生児を実家で育てている。サファイアが高級下着店の常連で、一度、背の高い黒人ときたことが判った。ポールという黒人の法科学生と踊っていたことも。ポールが調べられた。今は弁護士の彼は彼女が白人と結婚するというので絶交したという。アリバイもあった。が、ハザード警部は、彼がナイト・クラブでサファイアのことからジョニーという黒人とケンカしたと聞きこんだ。ジョニーが容疑者として捕まった。彼は犯行を否定した。が、その部屋から、サファイアが半分破った写真の完全なプリントが出た。相手は彼だ。短刀とワイシャツが出てきた。血はサファイアのそれと同型だった。ジョニーは犯人か?
スタッフ・キャスト
- 監督
- ベイジル・ディアデン
- 脚本
- ジャネット・グリーン
- 台詞
- ルーカス・ヘラー
- 製作総指揮
- Earl St. John
- 製作
- マイケル・レルフ
- 撮影
- ハリー・ワックスマン
- 美術
- カーメン・ディラン
- 音楽
- フィリップ・グリーン
- 歌
- ジミー・ロイド
- 編集
- John Guthridge
- 作詞
- Sonny Miller
- 音楽演奏
- Johnny Dankworth and his Orchestra