ローマの旗の下に
劇場公開日:1960年6月10日
解説
ローマとシリアの戦争を背景に女王と勇将の恋を描く、伊仏西独合作のスペクタクル映画。フランチェスコ・テルンクほか四人の脚本を、「カルタゴの女奴隷」のグイド・ブリニョーネが監督した。撮影はルチアーノ・トラザッティ、音楽は「最後の楽園」のM・フランチェスコ・ラバニーノ。出演は「パリの休日」のアニタ・エクバーグのほか、ジョルジュ・マルシャル、ジャック・セルナス、チェロ・アロンソら。製作エンツォ・メロッレ。イーストマンカラー・デアリスコープ。
1958年製作/イタリア・フランス・西ドイツ合作
原題または英題:Nel Segno di Roma
配給:中央映画社
劇場公開日:1960年6月10日
ストーリー
ローマ帝国アウレリュース皇帝の治下の話だ。ローマとシリアは戦っていた。シリアのゼノビア女王(アニタ・エクバーグ)は親ローマ派の夫・オデナーテ王を追放し、ローマとの同盟を破棄して国境を越え、ローマ軍に大損害を与えたのだ。ローマの勇敢な将軍マルコ・ヴァレリオ(ジョルジュ・マルシャル)が国境に派遣されたが、敗北し、捕えられた。シリアの首都パルミラで、マルコは奴隷にされかけたが、ゼノビアの従妹ベッサベアを愛する親ローマ派の百人隊長ジュリアーノと、奴隷収容所の番人・キリスト教徒のラトールに助けられ、逃亡に成功した。自由の身になると、マルコは宮廷に出頭し、反ローマ派といつわって女王に協力を申し出た。顧問官セマンツィオの反対をおして、女王は彼を受けいれた。いつか、二人の間に恋が芽生えた。が、マルコのローマへの忠誠はかわらず、女王を説き、ローマ軍との一大決戦へシリアをからせた。彼によって女王の作戦のすべてはローマに通報された。彼らが大軍をひきいて首都をあげた間に、王位を狙っていたセマンツィオはペルシャに通じ、その軍を導き入れた。ローマ軍とシリア軍は激突した。卓越したマルコの戦術はシリア軍を撃破させた。捕えられたゼノビアはローマの皇帝の前にひきだされた。元老院は処刑を要求した。が、マルコやジュリアーノが女王の罪はセマンツィオが原因だと弁護した。許されたゼノビアとマルコはめでたく結ばれた。