吸血鬼サーカス団

劇場公開日:

解説

吸血鬼の恐るべき怨念と、そのたたりを描くイギリス・ハマー・プロ得意のショッキング・スリラー編。製作はマイケル・カレラスとウィルバー・スターク、監督はロバート・ヤング、脚本はジャドソン・キンバーグ、撮影はウォルター・バイアット、音楽はデイヴィッド・ホイッテーカー、編集はピーター・マスグレーブが各々担当。出演はエイドリアン・コリ、ローレンス・ペイン、ソーリー・ウォルターズ、ジョン・モルダー・ブラウン、リン・フレデリックなど。

1971年製作/イギリス
原題または英題:Vampire Circus
配給:フォックス
劇場公開日:1972年8月5日

ストーリー

一八一〇年、セルビアのシュテッテル村。村の少女たちが次々と神隠しにあっていた。導き手は、予て行方不明とされていた村に住む教授ミュエラー(L・ペイン)の妻アンナ(D・ブライス)であった。彼女は少女たちをミッターハウス城へと連れ込んでいたのだ。そして城主(R・テイマン)は吸血鬼であった。やがて、その事実を知った村人たちは村長(T・ウォルターズ)を先頭に、教授の吸血鬼退治の知恵を得て、城主を殺し城を焼き払う。その時、城主は村の少年少女たちを皆殺しにすると呪いをかけて死んでいく。それから十五年。村は黒死病の災いに悩まされ、外部から封鎖されて、城主の呪いの噂が流れだした。そうしたなか村へ、怪力男、シャム双生児、ジプシー女らの奇妙なサーカス団がやって来る。団長のエミール(A・コーラン)はあの城主の従弟であった。そして再び、村は連続殺人事件の渦にまきこまれる。サーカス団と村人たちの争いが始まった。しかし村人たちの戦果はサーカス団の魔術に幻惑され、はかばかしくなかった。その時、黒死病の良薬を求めに村外へ出ていた医師が帰ってくる。そして、彼は村人たちに、団長が城主の従弟であること、そしてサーカス団の団員は吸血鬼である事を告げる。敵の正体は判った。その頃、医師の息子アントン(J・M・ブラウン)とミュエラー教授の娘ドラ(L・フレデリック)が吸血鬼たちに朽ちはてた教会へと誘いこまれる。が、ドラは首に十字架をかけていたので二人は急場を逃れる。吸血鬼たちはドラの十字架を奪うことに全力を傾注する。そして村人がサーカス団のホロ馬車を焼き打ちしている修羅場の中、ドラはジプシー女に城跡の地下納骨場へと拉致される。アントンが駆けつけた時、座長エミールが彼の前に立ち塞がる。ドラとジプシー女をまじえ必死の戦いとなった。その時、村人たちも駆けつけて来る。血に狂い猛り立つエミールにミュエラー教授は心臓めがけて棒杭を突き刺す。エミールも教授の首に毒芽をかける。その時、棺に眠っていた城主が眼を見開き、立ち上がる!瀕死ながらも教授の活躍とアントンの働き、村人の協力により、吸血鬼たちは滅びた。ジプシー女はアンナであった。城下納骨室は炎につつまれた。

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