黄金のランデブー

劇場公開日:

解説

嵐の吹きすさぶカリブ海の真っ只中で、超豪華客船に起った事件で描く海洋冒険映画。製作はアンドレ・ピーターセ、監督はアシュレイ・ラザラス、脚本はスタンリー・プライス、原作はアリステア・マクリーンの「黄金のランデヴー」(早川書房刊)、撮影はケネス・ヒギンズ、音楽はジョフ・ウェインが各々担当。出演はリチャード・ハリス、アン・ターケル、デイヴィッド・ジャンセン、バージス・メレディス、ジョン・ヴァーノン、ドロシー・マローン、ゴードン・ジャクソン、リー・ロンソン、ロバート・ビーティなど。

1977年製作/イギリス・南アフリカ合作
原題または英題:Golden Rendezvous
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1978年1月28日

ストーリー

南アメリカの港町カラッチオでは、間もなくカリビアン・スター号が出港しようとしていた。この船はごく普通の貨客船であるが、客室12でうまい料理を食べさせる、乗客は大金持だけという変わった船でもあった。船が出港した最初の夜に事件は起こった。スチュワードと無線室の士官が殺され、無線機がこわされたのだ。船長は、早速各船室の捜索を密かに命じる。一等航海士ジョン(リチャード・ハリス)は、無線室に近い客室より捜索をし、マイアミにガンの手術を受けに行くセルダンの部屋が怪しかった。なくなった無線機はなかったが、上の無線室からコードを引いたあとがある。ジョン達は拳銃を持ってセルダンと同行の甥トニー(リー・ロンソン)と看護婦を逮捕しに、メイン・ダイニングに向かうと、射ち合いになり、船長は死亡、ジョンも倒れた。トニーやカレラス(ジョン・ヴァーノン)、そして軍服を着た10名程の男達。乗客と船員はメイン・ダイニングに監禁される。そして、ジョンは重傷のようなそぶりをして機会をうかがう。彼の看護にあたっているのは、乗客の1人スーザン(アン・ターケル)。船医マーストン(ゴードン・ジャクソン)は、ヤブ医者だったが勇気だけは持ち合わせている。ジョンとスーザンは、見張りの目をかすめ、セルダンの部屋に忍び込んだ。と、そこにはセルダンが縛られている。実は彼はセルダンではなく、トーマン(ロバート・ビーティ)という科学者で、彼は誘拐され、彼の発明した小型原爆と一緒に連れ込まれたらしい。一味が狙ったのは、金塊輸送船ユニコン号。カリビアン・スター号がSOSを発信すれば、近くを航行しているユニコン号が助けに来て、それをジャックしようという計画だったのだ。ジョンは病室にいったん戻り、再び甲板に登る。そこではカレラスに看視され、トーマンが原爆をセットしていた。おりしも嵐。ジョンはカレラスの去った後、トーマンを助け、原爆の入っていた棺桶に彼を入れ、病室に戻る。やがて、SOSが発信され、間もなくユニコン号はカレラスらにジャックされた。カリビアン・スター号の乗客と船員はユニコン号に移され、金塊はカリビアン・スター号に移される。勿論、原爆はユニコン号へ……。爆発まであと24分。セットを解くにはカレラスの持つキイがいる。ジョンはカリビアン・スター号に乗った。一味を続々と射ち殺し、カレラスも射ち殺したジョン。だが、キイはない。しかも火災が発生しはじめた。と、何んとメイン・ダイニングに、乗客の1人のヒューデル(B・メレディス)がいるではないか。奴こそ主犯だ! ジョンは、彼にキイをわたすようにせまった。「ユニコン号の原爆か、この船の火災か、賭けだな」とニヤリと笑って、キイを渡すヒューデン。時間がない--。ジョンは海にとび込んだ。と、1人の男が彼を銃で狙う。だが、ユニコン号よりスーザンがその男を射った。やがて、ジョンはユニコン号にたどりつき、トーマンの手によって、原爆のセットは解除された。だが安心したジョンの目前では、爆発をはじめたカリビアン・スター号がその生涯の臨終をむかえようとしていた。

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