ロビン・フッド キング・オブ・タイツ

解説

おなじみ『ロビン・フッド』の物語に、パロディ映画の第一人者メル・ブルックスが挑んだ冒険活劇コメディ。製作・監督・脚本・出演は「メル・ブルックス 逆転人生」のメル・ブルックスで、エヴァン・チャンドラーとJ・デイヴィッド・シャピロの原案を、監督も含めた3人で脚色。エクゼクディヴ・プロデューサーはピーター・シンドラー。撮影はブルックスの「スペースボール」などに携わり、これがデビューとなるマイケル・J・オーシェイ。ラップも取り入れた音楽は「天使にラブソングを…」のハミー・マン(ミュージカル・ナンバーの作詞はブルックス)。美術はロイ・フォージ・スミス。編集はスティーブン・E・リヴキン。衣装はドディ・シェパードがそれぞれ担当。主演は「ドラキュラ(1992)」のケイリー・エルウェス。助演に「モンテカルロ殺人事件」のリチャード・ルイス、「ティーン・エージェント」(V)のロジャー・リース、「プロブレム・チャイルド うわさの問題児」のエイミー・ヤスベック、「黒豹のバラード」のアイザック・ヘイズ、「殺したいほど アイ・ラヴ・ユー」のトレイシー・ウルマンら。

1993年製作/アメリカ・フランス合作
原題または英題:Robin Hood: Men in Tights

ストーリー

12世紀。十字軍の遠征による国王の不在をいいことに、弟のジョン王子(リチャード・ルイス)と悪代官ロッティングハム(ロジャー・リース)は結託して悪政を敷いていた。神経症の王子は魔女ラトリーン(トレイシー・ウルマン)に頼りきり。その魔女はロッティングハムにゾッコンだが、代官は王族の娘マリアン(エイミー・ヤスベック)に恋している。マリアンは、いつか本当の恋人が現れると信じ、貞操帯を付けてその人を待ち続けていた。十字軍に参加した若き英国貴族、ロビン(ケーリー・エルウェス)はイスラエルで捕虜となるが、ムーア人のアスニーズ(アイザック・ヘイズ)の協力で脱走に成功。イングランドまで泳いで帰った彼は、盲目の従者ブリンキン(マーク・ブランクフィールド)、アスニーズの息子アチュー(デイヴ・チャペル)、大男のリトルジョン(エリック・アラン・クレイマー)、ナイフの名手スカーレット(マシュー・ポレッタ)らを連れて反乱ののろしを上げた。城中に乗り込んだロビンはマリアンとひと目で恋に落ちる。彼は圧政にあえぐ庶民を集めてゲリラ隊「メン・イン・タイツ」を組織し、特訓を開始した。一方、ロッティングハムはひそかに殺し屋の親分ドン・ジョヴァンニ(ドム・デルイーズ)を呼び、ロビンを暗殺する計画を練る。城内のアーチェリー大会に変装して忍び込んだロビンは、敵と大立ち回りを演じる。その時リチャード国王(パトリック・スチュアート)が帰還し、王子と代官をいさめる。国内には平和が戻り、ロビンとマリアンも結ばれた。

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