ローレンの反撃

劇場公開日:

解説

1940年代のハンス・ヘーブのベスト・セラーの映画化で、原題「Cross of Lorraine」(ローレンの十字)は第二次大戦中の自由フランス軍の標章を意味する。「リリー」のエドウィン・H・ノッフが製作に当たり、ヘーブの原作からマイケル・カニンはじめ4名が共同脚色している。撮影はシドニー・ワグナー、「男の城」のテイ・ガーネットが監督する。出演者は「ブリガドーン」のジーン・ケリイ、「水色の夜会服」のジャン・ピエール・オーモン、「悪魔をやっつけろ」のピーター・ローレ、「流刑の大陸」のサー・セドリック・ハードウィック、ヒューム・クローニンなど。1943年作品。

1943年製作/アメリカ
原題または英題:The Cross of Lorraine
配給:MGM日本支社
劇場公開日:1955年11月12日

ストーリー

第二次大戦勃発と共にフランス各地から集まった青年たちは部隊を編 成して勇敢に戦ったが、独軍の電撃作戦の前に支離滅裂となり、前線の一中隊は友軍との連絡を断たれて遂に捕虜となった。その中には元弁護士のポール(ジャン・ピエール・オーモン)、気一本な運転手ヴィクター(ジーン・ケリー)、酒ブローカーのアンドレ・デュパール(ヒューム・クローニン)、百姓のピエール等がいた。彼等のつれてゆかれたドイツ奥地の収容所では餓死寸前の重労働の毎日が始まり、ドイツ語の話せるアンドレは通訳の仕事で安楽に暮らし皆の怨みを買っていた。ある夜監視の隙をみたピエールは脱走を企てたが射殺され彼のために最後の祈りを行ったセバスチャン神父も残忍なベルゲル曹長(ピーター・ローレ)に殺された。これを怒ったヴィクターも警備兵にに袋叩きになるが、ある夜デュパールは皆に兵舎の外に追い出されピエールと同じ運命を辿った。通訳の仕事を元弁護士のポールが引き受けたある日、彼は送還捕虜の名札作りの際、仲間の為に15枚の余分をこしらえて釈放組にまぎれこませ、彼自らはヴィクターをニセ患者に仕立て救急車で脱出を計った。ベルゲル曹長や憲兵を倒し国境を辛くも越えた2人は、とある村に潜び込むがそこにも独軍の手は伸びてきた。しかし村人の前に立ったポールはドイツ軍の嘘言を暴露し、兇弾に倒れたが人々は勇気づき、激しい市街戦の末、村人はさらに抵抗運動を続けるのだった。

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