ローラーボール(1975)

劇場公開日:

解説

近未来、戦争も犯罪もなくなった人類の闘争心を駆り立てる唯一の殺人スポーツ、ローラーボールを通して管理された社会の恐ろしさを描く。製作・監督は「ジーザス・クライスト・スーパースター」のノーマン・ジュイソン、撮影はダグラス・スローカム、原作・脚本はウィリアム・ハリソン、音楽はアンドレ・プレヴィン、編集はアントン・ギブスが各々担当。出演はジェームズ・カーン、ジョン・ハウスマン、モード・アダムス、ジョン・ベック、モーゼス・ガン、パメラ・ヘンズリー、バーバラ・トレンサム、ラルフ・リチャードソンなど。

1975年製作/125分/アメリカ
原題:Rollerball
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1975年7月26日

ストーリー

西暦2018年、世界は6つの大企業(エネルギー、食糧、住居、輸送、娯楽、通信)に管理コントロールされていた。もはやその時代には飢え、環境汚染、人口増加の危機もなく、戦争、犯罪なども存在しえない。物質的には満足した人類は、しかしその精神的虚脱感と闘争心のはけ口をローラーボールという残酷なゲームに向けていた。ジョナサン・E(ジェームズ・カーン)は、エネルギー部門ヒューストン・チームを代表する天下無敵のスーパー・ヒーローだった。全世界中継のマルチビジョンに今年のローラーボール・チャンピオンシップをめぐる準準決勝戦、ヒューストン対マドリッドのゲームがうつし出されていた。ゲームは鉄フックのついたグローブで重装備した各々10名のプレイヤーで争われる。全長535フィールの円形トラックに向けて大砲から重さ10キロの鋼球が発射されると、そのボールを拾って自チームのマグネット・ゴールにシュートしたとき得点となる。その間、選手はキック、ボディ・ブロー、空手などあらゆるラフな手を用いて敵選手を妨害する。肉が裂けた死傷者がトラックに横たわるのはしばしばという残酷な競技がローラーボールだった。ジョナサンは豪華な屋敷をさずけられ最高の待遇を得ていたが、かつて企業の命令によって、妻エラ(モード・アダムス)と離婚させられていた。彼はエネルギー部門の管理者バーソロミュー(ジョン・ハウスマン)にすべてが管理されていることの疑問をぶつけた。前々から彼の人気の凄まじさにある危惧を感じていたバーソロミューを始めとする各パートの管理者たちは、決定的な恐怖を感じる。ジョナサンのようなアイドルがもし人類を支配するようになったら世界は再び20世紀の暗黒に戻ってしまう。ジョナサン抹殺の命令が下った。準決勝のヒューストン・チーム対東京チームの試合が、日本で始まった。元ローラーボール・プレイヤーでジョナサンの友人クレータス(モーゼス・ガン)の忠告通り、試合は凄惨をきわめた。管理者たちは競技の中で合法的にジョナサンを消そうとしたからだ。彼の無二の親友ムーンパイ(ジョン・ベック)が空手の猛攻に倒れ、二度と意識の戻らぬ植物人間と化したが、所詮東京チームもジョナサンの敵ではなかった。ヒューストン対ニューヨークの決勝戦はまさに殺人ゲームだった。無制限でお互い死ぬまで戦わなければならない。敵側全員がハイエナさながらジョナサンに襲いかかる。死闘数十分。生き残ったのはジョナサンただ一人だった。しかし、この生き残ったヒーローに対し、観客の拍手と歓呼が徐々にドームを揺るがせていった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

3.0ここから始まる未来の架空スポーツ物

2024年4月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

萌える

『屋根の上のバイオリン弾き』『ザ・ハリケーン』のノーマン・ジェイソン監督。
主演は『ゴッド・ファーザー』ソニー・コルレオーネ役のジェームズ・カーン。

【ストーリー】
西暦2018年。
世界を牛耳る六大企業がそれぞれチームを擁して競う、新たなスポーツ"ローラーボール"に全世界は熱狂していた。
ヒューストン・チームのキャプテンで絶対的エース・ジョナサン(ジェームズ・カーン)は、リーグの誇るスーパースターだった。
だがリーグの巨大化にしたがってジョナサンの人気はアスリート以上の存在感を持つようになり、それを恐れた各企業は、彼を亡き者にせんと自分たちのチームメンバーたちに危険なプレーを指令する。

傑作、とは言いがたい作品です。
SF的な作り込みはイマイチ甘く、ストーリーもご都合展開がつづいて、しかも散漫。
なのに妙に心に残ります。
それは、そのローラーボールという架空のスポーツを本気で作り上げたからでしょう。
世界は平和なはずなのにフィールド内では安全性はまったく考慮されない。
ルールは単純なようでイマイチよくわからない。
ですが見ているうちに出場しているプレイヤーたちは本気で競技に取り組んでいる様子が伝わってきて、スポーツ物としてきっちり造りこまれていることがわかります。

物語はジェームズにフォーカスし、スーパースターの存在を強く印象づける形で語られます。
ドラマも熱く、これを見ると後のクリエイターたちが、架空スポーツ物を多数制作した理由も分かりますね。
日本でも、『剛Q超児イッキマン』のバトルボールや『サイバーフォーミュラ』、物語内での娯楽として『コブラ』のラグ・ボール、『銃夢(バトルエンジェル・アリータ)』のモーターボールなど、影響を与えたであろう例をあげれば枚挙にいとまがありません。

兎にも角にもローラーボールだけはガチ。
アメリカの生んだ創意とスピードあふれるSFスポーツの原点、興味をおぼえた方はぜひぜひ。

コメントする 1件)
共感した! 1件)
かせさん

2.5流石に古臭い

2024年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

流石に古臭さは否めない。全てのデザイン、設定等。
特に肝となるローラーボールの試合の描写が迫力に欠ける。
あと、試合のルール設定が曖昧で、観ていてモヤモヤする。

それと日本人の描き方が酷過ぎる!全員、空手、合気道やってるって・・・
しかも相変わらず全員中国人が演じてるし・・・(コーチ役以外)

主演のジェームズ・カーンが強過ぎる!無敵過ぎるのもちょっと・・・
でも、この設定があっての話だからしょうがないか。

リメイクすれば良いものが出来そうだが、2002年のリメイク版は大失敗作に終わった。
今、ちゃんとした監督と脚本家でリメイクしたら・・・?

コメントする (0件)
共感した! 1件)
おじ

4.02018年の近未来・・・もう過ぎてますけど・・・

2021年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 これは暴力スポーツというジャンルの名を借りた戦争映画だ。公開当時はローラーゲームが流行っていた時代で、最も将来性があるかのような新スポーツであった。この映画では制作費45億円もかけた贅沢なB級作品だと思うのだが、管理体制の中で踊らされた戦争の虚しさをも表現する力作にも感ずる。しかし、ゲーム以外では安っぽいセットで、日本の扱いがひどすぎる(笑)「東京」とか「ゴール」という文字をしっかり書いてほしかった。

 ヒューストン対東京の試合では、うかつにも手に汗握ってしまったし、ラストの試合でもアドレナリン急上昇だった。しかし、ジョナサンの妻エラの扱いが説明不十分な点と、企業戦争については結局答えが見出せなかったところに疑問は残る。

コメントする 1件)
共感した! 1件)
kossy
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る