レーチェルレーチェル

劇場公開日:

解説

マーガレット・ローレンスの小説を「理由なき反抗」のスチュワート・スターンが脚色、ポール・ニューマンが初めて製作・監督、1968年度のニューヨーク批評家賞を獲得した。撮影はゲイン・レシャー、音楽はジェローム・モロス、美術はリチャード・マーレル、編集はデデ・アレンが担当した。出演はジョアン・ウッドワード、「俺たちに明日はない」のエステル・パーソンズのほかに、ジェームズ・オルソン、ケイト・ハリントンらブロードウェイの実力派。

1968年製作/アメリカ
原題または英題:Rachel,Rachel
配給:ワーナー
劇場公開日:1969年6月10日

ストーリー

レーチェル(ジョアン・ウッドワード)は35歳。独身の小学校教師だ。彼女の父親は葬儀屋だった。そんな職業の暗さが彼女の性格を形づくってしまったのかも知れない。そして今は病弱な母親と2人暮らし。せまい田舎の町での、うっせきしたような生活が続いている。話し相手といえば同僚教師のキャラ・マッキー(エステル・パーソンズ)くらいだ。勇気をおこし、彼女について信仰の集まりに出席してみたりしたが、結果はいつも、みじめなものだった。そんなある日、幼なじみで、今は高校の教師をしているニック(ジェームズ・オルソン)に出会った。彼からデートの誘い。それは彼にとっては、ほんの気まぐれの退屈しのぎでしかなかったのだが、レーチェルにとっては人生の大事件。彼と初めての経験を持った。だがニックは、妻子がいるという理由でレーチェルとの結婚を拒んだ。だがこれは、レーチェルを捨てるための、口実にすぎない。彼女はすべてを知り、ふたたび孤独の日がやってきた。そして妊娠したことに気づく。当然おろすべきなのだろう。だがレーチェルには、母となる日のことが、夢のように広がっていく。ところがなんと、医者にみてもらうと、それは単なる腫れものが出来たにすぎなかった……。しかしながら、この一件は、彼女にとっとは、大変な経験であった。もう、この古い町とは別れよう。知らない町で新しい人生をみつけよう。それはバラ色の人生ではないかも知れない。だがレーチェルはひとり、いま、ささやかな第一歩を、踏み出そうとしている。新しいレーチェルの誕生でもある。

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