夜の人々(1954)
劇場公開日:1954年7月
解説
「百万長者と結婚する方法」のナナリー・ジュンスンが製作・脚色のほか、はじめての監督にあたるシネマスコープ時局劇である。ストーリーはテッド・ハリスとトマス・リードの共同。「征服への道」のチャールズ・G・クラークが撮影監督、シリル・J・モックリッジが音楽作曲を担当した。主演は「ローマの休日」のグレゴリー・ベック、「令嬢ジュリー」のアニタ・ビヨルク、「栄光の星の下に」のブロデリック・クロウフォード、無言映画「盗賊」で映画デビューしたリタ・ガムで、以下「男の叫び」のウォルター・エイベル、バディ・イーブセン、ケイシー・アダムズなどが助演する。
1954年製作/アメリカ
原題または英題:Night People
配給:20世紀フォックス極東会社
劇場公開日:1954年7月
ストーリー
ベルリンで若いアメリカ兵レザビー伍長が東ドイツに誘拐された。アメリカ実業界の大立物である彼の父チャールズ・レザビー(ブロデリック・クロウフォード)は、その持てる金と政治力で息子を取り返そうとし、空路ベルリンに到着、事件の担当者スティーヴ・ヴァン・ダイク大佐(グレゴリー・ベック)を訪れたが、大佐に拒絶された。ヴァン・ダイク大佐はホフィ・ホフマイア(アニタ・ビヨルク)という女スパイを使って、この誘拐は現在西ドイツにいる元ナチスのシンドラー将軍夫妻をソ連側要求をいれてシンドラー夫妻を逮捕したが、夫妻はソ連に引き渡されるのを怖れて服毒自殺を計り病院に収容された。一方、ヴァン・ダイクの友人で、かねてアメリカへ亡命したがっていたソ連の大佐が急にモスコウ帰還を命ぜられ、自殺したという知らせがあった。このソ連大佐の亡命意図がモスコウに伝ったのは、実はホフィの逆スパイによるものであった。ホフィの正体がソ連スパイであることを知ったヴァン・ダイク大佐は、そしらぬ顔をして、彼女にシンドラー夫妻とレザビー伍長とを交換する旨、ソ連側に連絡させた。交換当日、レザビー伍長は救急車で病院に送られてくることになっていた。大佐はホフィを代わりにソ連へ送ろうとして彼女に毒入りアプサンをすすめ、自分も飲んだが、ホフィは怪しんで飲まなかった。しかし、レザビーの引き渡しがすむと、大佐はホフィを打倒し、毒入りアプサンを飲ませてソ連行きの救急車に乗せた。そして、自分は直ちに胃を洗浄して毒を除去し命を救われた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ナナリー・ジョンソン
- 脚色
- ナナリー・ジョンソン
- 原作
- テッド・ハリス
- トマス・リード
- 製作
- ナナリー・ジョンソン
- 撮影
- チャールズ・G・クラーク
- 美術
- Hanns kuhnert
- Theo Zwierski
- 音楽監督
- ライオネル・ニューマン
- 音楽
- シリル・J・モックリッジ
- 録音
- Hans Wunschel
- 編集
- ドロシー・スペンサー