メリイ・ウィドウ(1952)

劇場公開日:

解説

フランツ・レハールのワルツで著名な“メリー・ウィドウ”のオペレッタ(ヴィクター・レオン、レオ・ステイン合作)の4度目の映画化で、「錨を上げて」のジョー・パスターナクが1952年に製作したもの。「歌劇王カルーソ」のソニア・レヴィーンとウィリアム・ルドウィッグのティームが脚本をかき、「雨に濡れた欲情」のカーティス・バーンハートが監督した。色彩撮影(テクニカラー)は「王家の谷」のロバート・サーティース、音楽監督はジェイ・ブラックトンである。主演は「悪人と美女」のラナ・ターナーで、「ローズ・マリー(1954)」のフェルナンド・ラマスが共演、伊か「わが心に歌えば」のユーナ・マーケル、「永遠のアンバー」のリチャード・ヘイドン、トーマス・ゴメスらが出演する。アメリカではMGM社から発売された。

1952年製作/105分/アメリカ
原題または英題:The Merry Widow
配給:新東宝=映配
劇場公開日:1955年2月6日

ストーリー

20世紀初頭、マーショヴィア国。軍隊はあるが洒落た軍服を着たくて軍人になった者ばかり、国民ー特に女性は粋な軍人を養うために喜んで税金を払っている。だが国の財政は火の車。王様はクリスタル(ラナ・ターナー)を彼女の亡夫の記念碑除幕式参列のために帰国させるよう、ワシントン駐在大使に指令した。アメリカに渡って一財産をこしらえ、美しい女房を迎えて幸福の絶頂で頓死した亡夫の遺産が、実は王様の目当てだったのである。彼女は王様の招待に、女秘書キティと共に喜んでアメリカを出発してマーショヴィア国に到着したが、王様の真意を知って憤慨し、パリへ発ってしまった。王様は甥の色事師ダニロ(フェルナンド・ラマス)にクリスタルを口説いて結婚する様命令した。パリにやって来たダニロはキティをクリスタルと間違え、クリスタルを遊び場の女と思い込み、彼女も、アメリカから来たコーラス・ガールだといってダニロの裏をかく始末で、話はてんやわんやにもつれた。クリスタルは、ダニロの目的を見抜いたものの、彼に本当の恋心を燃やした。<未亡人>になりすましたキティに求婚をせざるを得ないダニロはクリスタルに事の次第を説明したが彼女はダニロを<財産ハンター>としか見なかった。大使館での舞踏会で彼女の正体が分かり、ダニロは彼女のほほかむりに憤慨、2人はけんか別れをしたが、クリスタルはダニロが事の失敗から王様に責められ窮地に陥っているのを知り、マーショヴィア国の負債を払ってやり一文無しとなった。それを知ってダニロは彼女を胸に抱き“メリイ・ウィドウ”のワルツを踊るのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第25回 アカデミー賞(1953年)

ノミネート

衣装デザイン賞(カラー) ヘレン・ローズ ジル・ステール
美術賞(カラー)  
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