舞姫ザザ(1939)

解説

「青髭8人目の妻」「パリで逢った彼」のクローデット・コルベールが主演する映画で、「アヴェ・マリア」「処女散歩」のハーバート・マーシャルと「ジョゼット」のバート・ラーが相手役を勤める。ピエール・ベルトンとシャルル・シモン合作の舞台劇に基づいて「椿姫(1937)」「勝利の朝」のゾエ・エイキンスが脚色し、「椿姫」「素晴らしき休日」のジョージ・キューカーが監督にあたり、「北海の子」「真人間」のチャールズ・ラングが撮影したもの。助演者は「農園の寵児」「世紀の楽園」のヘレン・ウェストリー、「ステージ・ドア」のコンスタンス・コリア、「化石の森」のジェネヴィーヴ・トビン、「赤ちゃん教育」のウォルター・キャトレエット、アン・トッド、アーネスト・コサート等である。

1939年製作/アメリカ
原題または英題:Zaza

ストーリー

1904年春、旅芸人の一行はフランスの聖エティエンヌの町に下車した。ザザは一座の人気女優である。プラットホームで、彼女はパリ行きの列車を待っていた紳士デュフレーヌと逢った。一座が町の劇場で公演すると、彼は毎夜客席に姿を現してザザの演技を見つめていた。停車場で彼女に惹きつけられてしまったデュフレーヌは、パリへ行く日を延ばして舞台を見に来たのである。彼はやがて楽屋中の噂になり、ザザは彼と食事をする約束をした。2人の間は急速度に進んで、ザザは舞台を休みデュフレーヌと愛の生活を営むことになった。間もなく彼は仕事のためにアメリカへ行かねばならぬので、その支度に一時パリへ帰っていった。ザザの養父で、舞台でも相手役をつとめるカスカーは、彼女に養われている母親アネーの生活や、ザザの将来のことも考えてデュフレーヌと別れるように勧めたが、彼女は頭から聞き入れようとはしなかった。ついにカスカーはデュフレーヌに妻子のあることを告げた。とても信じられないザザは、召使のナタリーと一緒にパリのデュフレーヌ邸を訪れたが、果たしてカスカーの言葉は真実であった。幸せな夢を打ち砕かれたザザは彼の美しい妻と可愛い娘に向って、家を間違えたとその場をつくろって帰ったが失意の底に落とされて、もはやすべてを諦めるほかなかった。デュフレーヌを失った心の痛手を、優しく慰めてくれるのはカスカーだった。再び舞台に帰ったザザは、3年の後にパリの桧舞台で人気をうたわれるまでに出世したが、心の中では片時もデュフレーヌを忘れることは出来なかった。ある夜、ザザは客席に彼が来ているような気がした。果たして彼は昔のように、客席からじっと彼女の方を見つめていた。ザザの心は動揺した。しかし心あるカスカーに励まされ、もはや再び昔の幸福は戻って来ないことを悟と、彼女は歌にこと寄せて別れを延べ、彼に妻子の許へ帰るように告げるのだった。

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