暴力団(1955)

劇場公開日:

解説

シドニー・ハーモンが1955年に製作した刑事対ギャング映画で「黒い絨氈」のフィリップ・ヨーダンの脚本より「地獄への退却」のジョセフ・H・ルイスが監督した。撮影は「巴里のアメリカ人」のジョン・アルトン、出演者は「渓谷の騎士」のコーネル・ワイルド、ジーン・ウォレス夫妻をはじめ、「砂漠部隊」のリチャード・コンテ、「私刑される女」のブライアン・ドンレヴィ、「目撃者は語らず」のジェイ・アドラー、アール・ホリマン、リー・ヴァン・クリーフなど。ビデオタイトル「ビッグ・コンボ」。

1955年製作/84分/アメリカ
原題または英題:The Big Combo
配給:日本アライド・アーチスツ映画会社=映配
劇場公開日:1955年2月19日

あらすじ

スーザン・キャボット(ジーン・ウォレス)はギャング団の首領ブラウン(リチャード・コンテ)の情婦だった。青年刑事ダイアモンド(コーネル・ワイルド)はかねてからブラウンに目をつけ、彼の罪状を掴もうと探っていた。スーザンはブラウンとの関係を清算しようとしていたが、これに気づいたブラウンは彼女の身辺をファントとミンゴーの、2人の子分に警戒させていた。こうしたことから手がかりを得たダイアモンドは次第に調査を進めて、むかしギャング稼業をしていたベッティーニやヨットの船長ドレイアーから、ブラウンがもとのギャング団の首領を殺害してその位置をのっとったこと、その罪状露見を防ぐため妻アリシアを精神病院に檻禁していることなどを知った。ダイアモンドは精神病院でアリシアを訊問し、ブラウンに関する詳細なことを知ったが、これを聞いたブラウンは罪状発覚を怖れ、彼の過去を知る一の子分マクルアをもファントとミンゴーに命じて殺させ、更にファントとミンゴーを、地下の酒倉に手投弾を仕掛けて殺そうとした。一方ダイアモンドは警官隊を率いてかけつけたが、ファントは仕掛けの爆発ですでに即死、重傷瀕死のミンゴーからやっとブラウンの罪状の証言をとることに成功した。ブラウンはスーザンを脅迫して高飛びの道づれにしようとしたが、飛行場で待ちうけていた警官隊に捕えられた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5演出が素晴らしい

2025年2月18日
PCから投稿

ギャングのボスの犯罪の証拠を掴もうとする刑事の物語。
白黒映画のため若干分かりづらい部分もありますが、現在の映画にも劣らない演出の素晴らしさがあります。
特に終盤の補聴器を外して音が出なくなる場面は緊張感が半端ないです。
ラストのサーチライトを向きを移動させる演出も非常に良かった。

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