ホィップ

解説

「巨人の天地」「蒼空の覇者」著のミルトン・シルス氏作品を監督したチャールズ・ブレイビン氏の監督作品で、セシル・ローレー氏、ヘンリー・ハミルトン氏合作の古い舞台劇をバーナード・マッコンヴィル氏とJ・T・キャンベル氏が脚色した。主演者は「煩悩」「男装狂」のドロシー・マッケール嬢、「ボー・ジェスト(1927)」のラルフ・フォーブス氏、「踊子気質」「舷々相摩す」のローウェル・シャーマン氏、「女賊怪賊」「ウィーンの狂乱」のアンナ・Q・ニルソン嬢で、マーク・マクダーモット氏、アルバート・グラン氏等が助演する。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Whip

ストーリー

ブランカスター卿はダキラ夫人との婚約を非常に喜んでいたが、夫人は卿の名望と資産とが目的であった。結婚式の前晩2人はアムバサダクラブで晩餐を認めていたが、その時偶然卿はダキラ夫人がサルトリスという男と共謀していること、この2人が醜関係を結んでいることを知って失望し、直ちに自動車を飛ばして田舎の別荘へ向かった。その途中で自動車事故のため卿は失神し、なんらの外傷も被らなかったが記憶を喪失してしまった。彼は近くのビヴァリー卿邸に連れて行かれた。そしてビヴァリー卿令嬢ダイアナ公主と恋におちた。ブランカスター卿が記憶を喪失したことを知ったサルトリスとダキラ夫人は結婚証明書を偽造した。一方ビヴァリー卿のファルコンハースト別邸においては狐狩りが催されその後で舞踏会が開かれた。その席上でブランカスター卿とダイアナ公主との婚約が披露される筈だった。その時ダキラ夫人が現れ偽物の結婚証明書を出して自分がブランカスター卿夫人であると主張した。その後ダイアナはロンドンでブランカスター卿に逢って彼が詐欺にかかっているに違いないと告げ、また到底ものになるまいと思われていたビヴァリー卿の馬ホィップ号がとてもいい競馬馬になったことを知らせた。サルトリスは自分の馬を勝たせる計画を立てホィップの参加を不可能ならしむることを企て、一方賭馬業屋のケリーに情を明かして多額の金をサルトリスの馬に賭けさせた。競馬の前晩ホィップが汽車で送られる時サルトリスはホィップを乗せた車をひきはなし、20分後に驀進して来る急行列車の線路上に置き去りにした。ブランカスター卿はこれを知って危うく車を待避線に入れて衝突をのがれしめた。競馬場ではホィップが現れないのでサルトリスは自分の馬に賭けた。ホィップが掲示板に出場を告知された時ケリーはサルトリスに欺かれたと誤信して争い始め、サルトリスの悪事の数々を衆人の前で暴露したので、ブランカスター卿のダキラ夫人との結婚が偽りであることも証明された。ホィップが勝って卿とダイアナとに幸福が恵まれた。

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