ブーム・タウン
劇場公開日:1947年11月
解説
「妻と女秘書」「或る夜の出来事」のクラーク・ゲーブル、「少年の町」「人間エジソン」のスペンサー・トレイシー、「淑女と拳骨」「追憶(1941)」のクローデット・コルベール、「美人劇場」のヘディー・ラマーが主演する映画で、ジェームズ・エドワード・グラント作の雑誌小説をジョン・メインが脚色し、「嵐の三色旗」のジャック・コンウェイが監督に当たり「人間エジソン」のハロルド・ロッソンが撮影した。
1941年製作/アメリカ
原題または英題:Boom Town
劇場公開日:1947年11月
ストーリー
1919年、テキサスはわきかえるような景気であった。石油が出たのである。1849年 のサン・フランシスコ、1898年のアラスノーム、あのゴールドラッシュを思わせる騒ぎであった。この町でジョン・サンドとジョン・マクマスターズは知合った。二人のジョンを、人々は正直ジョンと大男ジョンと呼んだ。二人はパートナーとなって石油を掘り当てる計画を立てた。ルーサー・オードリッチから発掘道具一式を大男ジョンはかっぱらった。正直ジョンは土地の手続きをした。ところが大男ジョンはベッシー・バートレットというこんな所には場違いの堅気な娘に会って、途端に結婚してしまう。正直ジョンは彼女に紹介されると、彼自身も彼女に強くひかれる思いがするのだった。よしないことではあるが、正直ジョンは彼女の幸福を全うさせてやることがせめてもの心尽くしであると独り決心した。浮気な大男ジョンは、ホワイティーだとかスペインエヴァだとかいうつまらない女と戯れてはベッシーの心を痛めさせた。彼女は離婚を考えたが、ジョンたちのこと業が一頓座を来したので思い止まる。正直ジョンは町を去った。大男ジョンもオクラホマへ行き、そこで石油抗を掘り当て成金になった。そのころベッシーは一子をもうけていたが、夫の心が家庭の幸福にないのがさびしかった。成金になった彼らはニューヨークに出た。そしてはからずも正直ジョンと再会した。一方の石油王と目されているコムズトンは大男ジョンを倒そうと計りカレンという美人をスパイとして近付けた。浮気な彼はカレンにほれる。正直ジョンはベッシーの幸福のために自らカレンに求婚したが断られ、やむなく大男ジョンに向かって、お前はカレンと一緒になれ、俺はベッシーをもらいたいと申し込んだ。大男ジョンは腹をたて、初めてベッシーが自分の大切な女性だと悟り、事務室の中で正直ジョンと猛然殴り合いをした。カレンはその様子を見て到底、見込みなしと悟って立ち去る。その後大男ジョンは失敗して、カリフォルニアでまた一旗あげようとし、正直ジョンをパートナーとして、ケトルマン丘の権利を取って石油採掘を始めた。そこがカリフォルニア油田の中心であるとは夢にも知らずに。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・コンウェイ
- 脚色
- ジョン・リー・メイヒン
- 原作
- ジェームズ・エドワード・グラント
- 製作
- サム・ジンバリスト
- 撮影
- ハロルド・ロッソン
- 作曲
- フランツ・ワックスマン
受賞歴
第13回 アカデミー賞(1941年)
ノミネート
撮影賞(白黒) | ハロルド・ロッソン |
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特殊効果賞 |