四人の復讐

解説

「ハリケーン(1937)」「軍使」のジョン・フォードが監督したもので、「四つの恋愛」「狙われたお嬢さん」のロレッタ・ヤングと英国から招かれたリチャード・グリーンが主演する。デイヴィッド・ガース作の大衆小説のリチャード・シャーマンが「シカゴ」「魔城大脱走」のソーニャ・レヴィーン及び「勝鬨」「響け凱歌」のウォルター・フェリスと協力脚色した。助演は「奴隷船」「勝鬨」のジョージ・サンダース、「孔雀夫人(1936)」「進め龍騎兵」のデイヴィッド・ニーヴン、「ハリケーン(1937)」のC・オーブリー・スミス及びジョン・キャラディン、「ターザンの逆襲」のウィリアム・ヘンリー、「ステラ・ダラス(1937)」のアラン・ヘール、「彼氏と女秘書」のレジナルド・デニー、「第7天国」のJ・エドワード・プロムバーグ等である。撮影は「奴隷船」「アリババ女の都へ行く」のアーネスト・パーマーの擔任。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:Four Men and a Prayer

ストーリー

英国インド駐屯軍リー大佐の舞台に移動命令が下った。舞台はその中途で原住民軍の計画に堕ちて損害を受け、大佐は故ない命令を発した責任を問われて軍法会議を受けた。しかしこの命令は全く大佐の知らないことだった。が、証人に立った部下のラヴランドの不利な証言もあって、大佐は免職されて英国へ帰った。各地にいる4人の息子は早速生家へ戻って父を待っていた。大佐は事件の背後に何者かの陰謀があるとにらんだが、家に帰った夜、誰かに射殺され証拠の書類も奪われた。4人の息子は父の汚名をそそぐため、この雲をつかむような犯罪を突きとめようと決心した。長男ワイアット4男ロドニーはインドへ出発し、3男クリスは南米へ向った。次男ジェフリーはこの事件で父の味方側のドレークを待っていたが、家へついた自動車には彼の死体だけが乗っていた。ジェフリーは米国から尋ねて来た恋人リンと別れて南米の弟の許へ着くと意外にもリンは先廻りをした上に、兄弟の訪ねるラヴランドや、リンの父の知合であるファノイや、南米の革命家トレスと一緒にいるのを見た。兄弟は彼らのヨットに招待されて共に旅行することになった。ある小さな島に上陸したリンは、トレスが逮捕されて銃殺された上、多数の革命隊員が虐殺される情景を見た。その頃インドの2人から南米へ電話が掛かって、事件の裏にはある武器会社が介在すると通知があった。兄弟はフヴランドとファノイをその会社の者と狙み、島に上陸中ラヴランドに拳銃をつきつけて真犯人を告白させようとした時、窓外から射撃された彼は死んでしまう。リンはこの島の虐殺が、武器を売りつけるために革命や暴動を脅かす武器会社の策動に由来するのを知ったが、彼の父がその会社の社長であることをファノイから聞いて驚くと共に深く恥射るのだった。4人の兄弟はこの会社の社長がアフリカに旅行中なのを突きとめてそこで落合った。ジェフリーはリンが仇の娘であることを知ったので、2人は恋も終りだと思っていたが、アフリカで彼らの父に面会させてくれたのはリンであった。この面会の結果、父の汚名もファノイの独断による策動から、武器を原住民軍へ密輸するための計略から来たこと、その発覚を恐れて父を殺させたことが判明したので、4人は停泊中のヨットへ泳ぎついて彼を捉まえ告白書に署名させた。間もなく兄弟等は皇帝から父に賜った勲章を奉持して嬉し涙にくれつつ宮廷を出た。そこにはリンが彼らを待っていた。

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