目撃

劇場公開日:1997年5月24日

解説・あらすじ

デビッド・バルダッチ原作のサスペンスを、クリント・イーストウッド監督・主演で映画化。プロの泥棒ルーサー・ホイットニーは、忍び込んだ豪邸で現職大統領の不倫現場と大統領による不倫相手殺害の一部始終を目撃してしまう……。脚本は「明日に向かって撃て」「大統領の陰謀」の名手ウィリアム・ゴールドマン。共演にジーン・ハックマン、エド・ハリス、ローラ・リニー、スコット・グレン、デニス・ヘイスバートら。

1997年製作/121分/アメリカ
原題または英題:Absolute Power
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1997年5月24日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5 クリント・イーストウッドのハマり役

2026年9月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

クリント・イーストウッドにピッタリの主人公ルーサーでした。
有名な泥棒でありながら悪は許せない正義漢、過去は家庭を顧みない父親だったけど今は娘を愛してる父親、良い役柄です。
自分は捕まらず娘も守りながら、どうやって真相を明かすのかと思っていたら、ナイスなやり方でした。
犯人の大統領とその周りの人達の描かれ方がとっても悪く、復讐のやり方もスッキリというより「うまい!」って感じでした。
ちょっと「うーん」って思ったのが、泥棒がルーサーだとあっという間に刑事が突き止めた事、有名な泥棒があんなにあっさり見つかりますかね…でしたが、有名な泥棒だからあっさり見つけられたという事で自分を納得させました。
刑事役のエド・ハリスも良い役で、ワルの大統領がジーン・ハックマン、ナイスキャストだったと思います。

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小町

0.5 あ、愛国心⁉️

2026年5月4日
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りか

4.5 デイヴィッド・バルダッチ原作のサスペンス

2026年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

【概要】聡明だが愛には不器用な泥棒の逃亡&翻意&逆襲劇をスリリングに描く
【感想】名優達の競演&巧妙な脚色・演出で魅せる極上サスペンスで家族を問う
【哲学】愛だけからは逃げられない

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@SAY

3.5 【77.6】目撃 映画レビュー

2026年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

クリント・イーストウッドが監督と主演を兼任した1997年の映画「目撃」は、1990年代のハリウッドにおいて隆盛を極めた政治スリラーの系譜において、独自の枯淡の境地を示す一作である。本作はデイヴィッド・バルダッチの原作を基にしながらも、イーストウッド特有の簡潔な演出術によって、単なる陰謀劇を「老いと贖罪」という極めて個人的なドラマへと引き寄せた点にその本質がある。映画全史を相対的に俯瞰すれば、本作はジャンルを再定義するような革新作ではないが、古典的な映画術を現代に継承した高水準な良作としての地位を確立している。
作品の完成度を考察する際、特筆すべきはサスペンスの緊張感と人間ドラマの情緒が、奇跡的な均衡を保っている点である。現職大統領による殺人という極めて通俗的な導入から始まりながら、物語の焦点は次第に父娘の絆の再生へと移行していく。国家権力という巨大な暴力装置を背景に置きつつも、カメラが捉え続けるのはあくまで一個人の尊厳である。演出面では、闇を効果的に配したライティングと、余計な説明を排した静謐なテンポが、90年代特有の騒々しい娯楽作とは一線を画す重厚な品格を作品に与えている。
配役の妙こそが、本作を凡庸なスリラーから救い出している最大の要因といえる。主演のクリント・イーストウッドは、寡黙なプロフェッショナルという自身のパブリックイメージを活かしつつ、年齢相応の衰えと、娘への不器用な情愛を抱えたルーサー・ホイットニーを、抑制の効いた演技で体現した。自らの老いを受け入れながらも、不当な力に対しては静かに牙を剥くその姿は、後の「グラントリノ」等へ続くイーストウッド的英雄像の重要な一過程として記録されるべきものである。
助演陣の厚みは、本作に映画史的な重みをもたらしている。セス・フランク刑事を演じたエド・ハリスは、組織の論理に染まらぬ高潔な職人魂を体現し、作品の倫理的支柱となった。娘役のローラ・リニーは、不信と愛情の間で揺れ動く繊細な感情表現により、物語に確かな血を通わせている。さらに、シークレットサービスのティム・コリン役のデニス・ヘイスバート、フランクの相棒役のペニー・ジョンソンという、後に「24 -TWENTY FOUR-」で大統領夫妻を演じる二人が共演している点は、現代の視点から見れば極めて贅沢な配役といえる。そして、クレジットの最後を飾るジーン・ハックマンは、絶対的な権力者の傲慢と脆さを圧倒的な存在感で演じ切り、物語の敵役として不足のない威圧感を放っている。
脚本を執筆したウィリアム・ゴールドマンは、かつて「大統領の陰謀」で見せた緻密な構成力を、本作ではより情緒的な物語の骨格を支えるために費やしている。政治的整合性よりもドラマとしての収束を優先した感はあるが、個々のキャラクターに与えられた深い陰影は、巨匠ならではの筆致である。美術のヘンリー・バムステッドによる重厚な邸宅の造形、レニー・ニーハウスによるジャズの哀愁を帯びた旋律も、本作が持つ「大人のための映画」という性格を補完し、映像美・音楽の両面において、イーストウッド作品らしい堅実な完成度を担保している。
結論として「目撃」は、映画史を塗り替えるような突出した傑作ではない。しかし、確かな演出力と超一級の演者たちが揃うことで、娯楽映画があるべき「節度と品格」を備えた、極めて完成度の高い良作となった。権力の腐敗という普遍的テーマを、個人の良心の問題へと着地させた本作は、イーストウッド監督のフィルモグラフィにおいても、その職人としての誠実さが光る重要な一編である。
作品[Absolute Power]
主演
評価対象: クリント・イーストウッド
適用評価点: B8
助演
評価対象: エド・ハリス、ローラ・リニー、デニス・ヘイスバート、ジーン・ハックマン
適用評価点: A9
脚本・ストーリー
評価対象: ウィリアム・ゴールドマン
適用評価点: B+7.5
撮影・映像
評価対象: ジャック・N・グリーン
適用評価点: B8
美術・衣装
評価対象: ヘンリー・バムステッド
適用評価点: B8
音楽
評価対象: レニー・ニーハウス
適用評価点: B8
編集(加点減点)
評価対象: ジョエル・コックス
適用評価点: +1
監督(最終評価)
評価対象: クリント・イーストウッド
総合スコア:[77.6]

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honey