新妻はお医者さま

解説

「肉体と幻想」「大平原」のバーバラ・スタンウィックと「運命の饗宴」「荒野の決闘」のヘンリー・フォンダが主演する映画で、ダルトン・トランボの書き下ろしのストーリーに基づき、「アリゾナ(1940)」「真実の告白」と同じくクロード・ビニヨンの脚本、ウェズリー・ラッグルズの監督チームによってなった。

1941年製作/アメリカ
原題または英題:You Belong To Me

ストーリー

ロサンゼルスの大富豪ピーター・カークはスキー場に行ってすばらしい美人に会い 、スキーのうまいところを見せようとして彼女の足もとに倒れた。彼女は女医ヘレン・ハントだったので気絶したカークを手当てした。ホテル専属の医者もかけつけたが患者は女医を主治医に指定した。早速彼女はカークの隣室に引っ越し、随時往診することができるようになった。カークはのどに炎症を起しただけで何の外傷もなかったが、何のかのと彼女をひきとめたが、のども治ったのでヘレンはロサンゼルスに帰ろうとした。カークは仮病を使って呼び戻し、ついに彼女をくどきおとして結婚した。ロサンゼルスの壮麗なカーク邸に着いたけれども、ヘレンは主婦とはならず、翌早朝から盲腸炎の手術に出張した。ピーターは昼食をともにしようと思い、妻をハント医院に訪れると旧友オイリーが診察を受けていた。指の骨を折ったというのに半裸体になっているのを見てピーターは嫉妬を起して大騒ぎとなる。わびてその場はおさまったが、その翌晩、ヴァンデマーという社交界でも好男子の有閑紳士が、料理店で彼女にお祝いのキッスをしたのでまた嫉妬し、大騒ぎとなる。翌晩ヘレンはヴァンデマーに来診をこわれ、でかけると、それは仮病で宴会であった。後をつけたピーターは逆上してまたもや大騒ぎを起した。翌日すっかり改心したピーターは百貨店の店員となったが、従業員組合の反対にあい、たちまちクビになる。しかし働くことの楽しさを初めて知った彼は破産しかけている大病院を買収し、妻を院長とし、彼自ら経営することとなった。ヘレンは大満悦である。

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