都会の牙(1950)

解説

レオ・C・ポプキンが製作し、「烙印」のルドルフ・マテが監督した犯罪スリラー1950年作品。脚本はラッセル・ラウスとクラレンス・グリーンの共同で、撮影はアーネスト・ラズロ、作曲は「真昼の決闘」のディミトリ・ティオムキンの担当。主演は「拳銃無情」のエドモンド・オブライエンとパメラ・ブリットンで、ルーサー・アドラー「砂漠の鬼将軍」、ビバリー・キャンベル、リン・バゲットらが助演する。

1950年製作/アメリカ
原題または英題:Dead on Arrival

ストーリー

ロス・アンジェルス警察殺人課に、フランク・ビグロウ(エドモンド・オブライエン)という男が、息も絶えだえでたどりついた。苦しい息の下から彼の語った物語は--彼は仕事の骨休みにサン・フランシスコに行き、陽気な連中と一緒に酒場を飲みあるいて回った。そのなかには『漁夫』という賭博宿もあった。ホテルに帰ると、彼の秘書ポーラ(パメラ・ブリットン)から電話があり、フィリップ氏という人物がビグロウに会いたがっていると告げたが、彼は気にもかけなかった。ビグロウは翌朝、胃に激痛を覚え、医師のレントゲン診断の結果、体内の組織に珍しい毒がまわっており、間もなく死に至ると宣告された。絶望のうちにもビグロウは、何とか殺人の糸口をつかもうと、フィリップのことを思い出したが、フィリップは昨日のうちに死んでしまっていた。ビグロウはロス・アンジェルスにとんで帰り、フィリップの周辺を洗ってみた。フィリップの会計主任のホリディ、避暑のフォスター嬢など。しかし何の手がかりもなかった。ビグロウを愛しているポーラが、事務所にあった書類から糸口をつかんだ。それはフィリップとレイノルズという男の間に行われたイリディウムの取引証書で、ビグロウが公証人として立ち会ったものだった。レイノルズを洗ってみると彼は数ヶ月前に死んでおり、暗黒街のマジャクとつながりがあることがわかった。マジャクこそフィリップを殺害し、フィリップが例のイリディウムの不正取引発覚を恐れての自殺とみせかけようとしたのだ。そしてこの事件を知る唯一の人ビグロウをも殺そうと『漁夫』で毒を飲ませたのだ。ビグロウはマジャクを追い、射殺した--ここまで語り終わってビグロウは息絶えた。

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