追撃のバラード

劇場公開日:

解説

メキシコ・アメリカ混血の保安官が白人に侮辱され、さげすまれ、貧しい生活の中で凄まじい信念に生きる。製作はアイラ・スタイナー、監督はエドウィン・シーリン、エルモア・レナードの原作をローランド・キビーとデイヴィッド・レイフィールが共同脚色、撮影はガボール・ボガニーが担当。出演はバート・ランカスター、スーザン・クラーク、ジョン・サイファー、バートン・ヘイマン、フランク・シルベラ、リチャード・ジョーダン、フィル・ブラウン、ファニタ・ペナローザなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。デラックスカラー、ビスタサイズ。1971年作品。

1971年製作/アメリカ
原題または英題:Valdez is Coming
配給:ユナイト
劇場公開日:1971年12月4日

ストーリー

メキシコ人とアメリカ人の混血であるロベルト・バルデツ(バート・ランカスター)にとって1890年頃のアリゾナ州ラノリア町での生活はきびしいものだった。白人の侮辱、さげすみを受け、貧乏な生活を送っていたが、信念だけは鉄のごとく確固としていた。ある日、バルデツは、銃を持った男たちが小屋を取り囲んで射っているところへ通りかかった。調べてみると、小屋の中のジョンソンという黒人が商人のジェームズ・C・エリンを殺したというのでリンチにかけようとしているところだった。小屋から出てきたアパッチの女(ファニタ・ペナローザ)が脅かされたのを見て、自分の仕事だと思ったバルデツは、小屋に入ってその黒人と話してみると、自分はジョンソンではなく人違いだといい、馬車に証明書があるからとバルデツに取りに行かせた。そのすきに、銃声が響いた。バルデツに罠をかけられたと思ったその黒人が、彼に向かって射ったのだ。身を守るためバルデツは黒人を殺してしまった。外と取り囲んだ男たちのリーダー、フランク・タナー(ジョン・サイファー)は人違いを認めた。アパッチの女を連れて町のシェリフに報告したバルデツは、女をアパッチのところへ送り届けるから100 ドル払ってくれと申し入れた。だが、タナーは冷たく断った。タナーは殺されたエリンの妻ゲイ(スーザン・クラーク)と住んでいた。彼はゲイを得るためにエリンを抹殺したという町のうわさを消すためにやっきとなっていたのだ。アパッチの女を友人に預けてタナーのところへ戻ったバルデツに怒ったタナーは、十字架型の2本の柱をバルデツにしばりつけ追い出した。再び彼はタナーにかけ合うため、第4騎兵隊の古い軍服を身につけ、タナーの見張りにことづてを与えた--バルデツが来る--。タナーは手下にバルデツを殺せと命じてゲイの寝室へ行った。突然ベッドからバルデツが飛び出した。そして100 ドルを要求するのだった。タナーの部下エル・セグンド(バートン・ヘイマン)に銃を取られたが、ゲイを人質にしたバルデツはうまく逃げ出した。ゲイと引き替えに100 ドルを要求するバルデツに、ゲイは夫を殺したのは自分だと言ったが、信念の人バルデツはついにタナーと対決した。轟然と響いた銃声の後に崩れたタナーに、バルデツはこれが最後と手をさしのべ、100 ドルを要求するのだった。(ユナイト配給*1時間30分)

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