地平線から来た男

劇場公開日:

解説

そのヌーボーとした風采によって凄腕のガンマンと勘違いされ、思わぬ事態が次々と起こる。総製作・監督はバート・ケネディ、製作はビル・フィネガン、脚本はジェームズ・エドワード・グラント、撮影はハリー・ストラドリング、音楽はジャック・エリオット、エリン・ファーガソンがそれぞれ担当。出演は「夕陽に立つ保安官」のジェームズ・ガーナー、スザンヌ・プレシェット、チャック・コナーズ、ジョン・デナー、マリー・ウィンザー、ジャック・エラム、ハリー・モーガン、ジョーン・ブロンデルなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。デラックスカラー、ビスタサイズ。1971年作品。

1971年製作/アメリカ
原題または英題:Latigo
配給:ユナイト
劇場公開日:1971年10月9日

あらすじ

ラティゴ・スミス(ジェームズ・ガーナー)は今や風前の灯。ゴールディ姐御(マリー・ウィンザー)と酔ったあげく結婚の約束をし、今は婚前ハネムーンの列車の中である。何とかしなきゃゴールインだ。ラティゴは姐御がお寝み中にこっそり途中下車した。この町パーガトリーは、ダイナマイトが爆発し、女の子が拳銃をぶっ放しているという殺伐たる光景である。ラティゴが悠々とホテルに投宿すると、ただちに町の有力者テイラー・バートン(ハリー・モーガン)、その息子、駅長のイズ(ヘンリー・ジョーンズ)などのお歴々の大歓迎を受けた。この町の勢力分布は真二つ、バートン一派とエームズ大佐(ジョン・デナー)一派で、鉱山主同志の争いの渦が巻いている。ラティゴはバートン派の用心棒というわけだが、バートンの娘ペイシャンス(スザンヌ・プレシェット)は、この馬鹿げた争いにうんざりして、ニューヨークへ行きたいと荒れ狂っている。しかも、エームズ大佐の用心棒を自分で片づけ、それを恩にきせてニューヨーク行きをOKさせようとやっきである。ようやく状勢を呑み込んだラティゴは、せっかく凄腕ガンマンと誤解されたからにはと5000ドルでバートンと契約した。その5000ドルもルーレットでスッテンテン。その負けっぷりの良さに惚れ込んだ酒場のマダム・ジェニー(ジョーン・ブロンデル)は、豪華な寝室を提供して用心棒も兼ねさせたが、そそっかしいペイシャンスは、さては裏切ったなと彼の寝室に乗り込んだ。が、手もなくひねられ、すっかり毒気を抜かれてしまった。エームズ大佐が自分の用心棒とマネージャーと思っていたのが実はニセ物、スウィフティに呑んべえのジャグ・メイ(ジャック・エラム)を仕立て上げたのがラティゴで、自分はマネージャーになりすましている。が、本物のスウィフティ(チャック・コナーズ)が現れるにおよんで事態は一変したのだ。両派の抗争は熱を帯び、とうとうスウィフティとラティゴの対決となった。ベテラン・ガンマン、スウィフティは相手を見て息を呑んだ。捨て身のラティゴはダイナマイトを抱え込み、ロバに乗ってきたのだ。すっかり怖じ気づいたスウィフティは、簡単にまいってしまった。鉱山問題はバートンとエームズ大佐の妹とのロマンスによって解決し、ラティゴの傍らには急に女らしくなったペイシャンスが寄り添っていた。(ユナイト配給*1時間30分)

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

0.5稀に見る、『超』駄作・・・

2025年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ここはまた、❝太陽に吠えろ!❞ の松田優作さんにご登場願わねばなるまい・・・
「なんじゃ、こりゃあ~~っ!!」
基本、コメディなのだが、唯の一つたりともクスリとさせられるエピソードがないっ!!ストーリー展開も、はちゃめちゃ、行き当たりばったりで、観ている内にフラストレーションが溜まる一方という映画でした。公開年度が意外と遅めの1971年であることから、もうちっと、過去のヒット映画の手法や知見を活かせなかったのだろうか・・・とにもかくにも、中途半端過ぎるコメディー映画でした・・・

コメントする (0件)
共感した! 0件)
satorudeluxe

1.5リー・ヴァン・クリーフになれなかった男

2025年1月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

単純

『マーヴェリック』や『ロックフォードの事件メモ』などTVのヒットシリーズも多いジェームズ・ガーナーが、『夕陽に立つ保安官』〈1968〉や『西部無法伝』〈1971〉とともに、この時期たて続けに主演したコメディ西部劇の一作。かつて民放地上波各局がロードショー枠を抱えていた頃、名作でもないのに頻繁に放送されてた記憶がある。

 対立する二つの勢力が争う街に流れ者がやって来るという基本設定は『荒野の用心棒』〈1964〉と同じ。ほかにもいくつかのパロディが含まれていると思うが、それよりも触れておきたいのが主人公の相棒ジャグを演じた脇役俳優ジャック・イーラム。『夕陽に立つ保安官』でも似たような立場でガーナーと共演している。

『刑事コロンボ』でスターになったピーター・フォーク同様、若い頃の怪我で片目を失ったイーラムはその特徴的な人相で西部劇映画の脇役俳優として多数の作品に出演(と言っても、ほとんどが端役だが)。

 実は、彼とよく似たキャリアの人物がもう一人いる。
 イーラムより五歳年下でその独特の容貌から数多くの西部劇に出演するも、やはり端役ばかりで役に恵まれず。しまいには交通事故で膝を傷めて医者から馬には乗るなと言われ(つまり西部劇には出られない)俳優としてはセミリタイア状態。
 そんな男にまたとない転機が訪れたのは1965年。
 世界的に大ヒットした『荒野の用心棒』の続編『夕陽のガンマン』で主演のC・イーストウッドの相棒に抜擢されて鮮烈な印象を残し、一躍マカロニ・ウエスタンのトップスターとなったリー・ヴァン・クリーフである。

 イーラムも遅ればせながら1968年にイタリアに招ばれ、セルジオ・レオーネの大作『ウエスタン Once upon a time in the west』に出演。『真昼の決闘』〈1952〉をイメージした冒頭の場面で主人公を待ち受ける三人組のリーダー格・スネーキーを貫禄たっぷりに演じ、少ない出番ながら、個性的な印象を醸し出している。
 本作のラストでの「俺はマカロニ・ウエスタンの大スターになる」という彼のセリフは、これらを踏まえてのことなのだろう。
 しかし、哀しいかな、マカロニ・ウエスタンのブームはその後下火に。イーラムにL・V・クリーフのようなスター街道の扉は開かなかった。

 ほかに見所がある訳でもない本作、自虐ネタにしか聞こえないイーラムの最後のセリフが、ただただ悲しい…。

 NHK-BSにて鑑賞。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
TRINITY:The Righthanded Devil

3.0ウェスタンドタバタコメディ。 なにかと銃をぶっ放しまくるヒロインと...

2024年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ウェスタンドタバタコメディ。
なにかと銃をぶっ放しまくるヒロインと大金を手に入れるとすぐルーレットの主人公に笑った。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
はむひろみ

2.5格好だけはカウボーイ

2024年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジェームズガーナー扮するラティゴスミスは、結婚式前夜に婚約者を列車に置き去りにした。

主人公の格好だけはカウボーイ風だね。やたら銃をぶっ放す娘だけ目立っていたね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
重

他のユーザーは「地平線から来た男」以外にこんな作品をCheck-inしています。