大分水嶺
解説
ウィリアム・ヴォーン・ムーディー氏作の舞台劇を映画化したものでウォルデマー・ヤング氏が脚色し、「怒涛万里」「名馬天に嘶く」等と同じくレジナルド・バーカー氏が監督した、主役は「スカラムーシュ」「アラブ」等出演のアリス・テリー嬢と「野の百合」「白蛾は舞う」等出演のコンウェイ・タール氏とでウォーレス・ビアリー氏、ハントリー・ゴードン氏、アラン・フォレスト氏、ジョージ・クーパー氏、ザス・ピッツ嬢、ウィリアム・オーラモンド氏等の腕利き連が助演している。
1925年製作/アメリカ
原題または英題:The Great Divide
ストーリー
美しい理想を描いている純潔な乙女ルス・ジョルダンは荒漠たるアリゾナの高原に兄夫婦と幼馴染みのウィンスロップと移って来た。ある夜ただ1人で山間の小屋に留守居をしている時窓越しに見たルスの美貌に心を捉れた山男3人の間に争闘が起った。が遂に勝利を得たスティーブンはルスの兄宛に「2人は結婚する」とルスに手紙を書かせ彼女を腕力万能の未開地に連れ去った。その内に兄とウィンスロップとが馳けつけルスを連れ戻って来た。その後数月経ってルスになお執着を持つスティーブンはジョルダンの牧場へとやってきた。そしてルスに最後の抗議を申込んだ。彼女は憤激のあまりその場に昏倒したがスティーブンは命を賭して医師を迎えに行きそのためめに彼女は快復することが出来た間も無くルスに男の子が生れた。1週間の後兄のフィリップはスティーブンが医師を呼びに行った時の冒険を物語りルスに対する彼の全生命的な愛を説き聞かせた。その後で遂にルスも2人は既に結婚していたことを告白した。この事実を聞いた兄は激昴のあまり隣室に居ったスティーブンに発砲した。スティーブンはルスの許に来り愛は殺し得るべきではないとの一言を残して去った。初めて誠の愛に眼覚めたルスは彼を後を慕い行き2人は遂に楽しい家庭を作った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- レジナルド・バーカー
- 脚本
- ウォルデマー・ヤング
- 原作
- ウィリアム・ヴォーン・ムーディー
- 撮影
- パーシー・ヒルバーン