続・あの空に太陽が
劇場公開日:1979年1月13日
解説
全身麻痺という悲運に見舞われた女子スキー選手、ジル・キンモットの闘病生活を描いた「あの空に太陽が」の続編で、彼女が社会復帰を果たし結婚するまでを描く。製作はエドワード・S・フェルドマン、監督は「パニック・イン・スタジアム」のラリー・ピアース、脚本はダグラス・デイ・スチュアート、撮影はリック・ウェイト、音楽はリー・ホールドリッジ、編集は「パニック・イン・スタジアム」のイヴ・ニューマンとウォルター・A・ハンネマン、美術はウィリアム・キャンベルが各々担当。出演は前回に続いてマリリン・ハセット、ティモシー・ボトムズ、ナン・マーティン、ベリンダ・J・モンゴメリー、グレッチェン・コルベット、ウィリアム・ブライアント、ジェームズ・A・ボトムズ、ジューン・デイトンなど。
1978年製作/アメリカ
原題または英題:The Other Side of the Mountain part 2
配給:ユニヴァーサル=CIC
劇場公開日:1979年1月13日
ストーリー
'55年アメリカ女子スキー界のホープとして冬期オリンピックの金メダルを目指していたジル(マリリン・ハセット)は競技会の最中に転倒し重傷を負い、一命はとりとめたものの、肩から下の全身の感覚を失った。苦闘の歳月はすぎ、ビバリー・ヒルズのホーソン小学校で『車椅子の先生』として子供たちに慕われているジルは夏休みを故郷のビショップで過ごすことにする。夏の間だけ借りた山小屋で母(ナン・マーティ)と2人で落ちついたジルのところに親友のリンダ(グレッチェン・コルベット)とオードラ=ジョー(ベリンダ・J・モンゴメリー)が訪ねてきた。2人ともスキー選手だったが、オードラ=ジョーは小児麻痺にかかって車椅子の生活を送っているが逆境にもめげず結婚し、幸せな生活を送っていた。ジルはリンダと共に山道のドライブに出かけるが、途中エンコした時、2人の若い男に助けられる。数日後、その2人の男は、ジル母娘が借りている家の持主のジョン(ティモシー・ボトムズ)と彼の弟であったことがわかる。ジョンはタンクローリーの運転手でジルの借りている家の近くに小屋を建て一人暮しをしており、この日以来、ジルに深い関心を寄せるようになる。ジョンの態度を意識しながら、ジルの心の中には恋愛にとびこむことを躊躇させる何かがあった。一方、気おくれがちなジョンはジルをデートにさそうこともできなかった。彼は1度結婚した経験があり、それが不幸に終わっていたのだ。そのことをジルが知ったのは2人の感情に気がついたオードラ=ジョーの口からだった。独立祭の日はじめて2人はデートし、翌朝さっそくタンクローリーでドライブに出かける。途中、ジョンはジルを両親に紹介する。身体の不自由なジルにとまどっていることに気がつくが、もはやそんなことでは2人の心は、傷つきはしなかった。日帰りドライブが終わって、2人は2週間のカナダ旅行を計画する。母とはなれたことのなかったジルは不安だったが、ジョンの強引さにひかれ旅立つのだった。その夜2人は愛し合う男と女としてすべてを与え合った。旅行の途中、ジョンはジルに結婚を申しこむ。ジルは心の中でそれを受ける決心を固めていた。だが、ビショップに戻った直後トラック事故のニュースを聞いたジルは、過去に愛した男性が皆死んでいることから、再びその恐怖が彼女によみがえり、結婚を諦める決意をする。そのことをジョンに告げ、ジルは母と慌ただしくロスに向けて去っていった。残されたジョンは車にとびのるとジルを追った。追いついたジョンはジルなしでは生きられないことを必死で訴え、ジルも、彼なしでは生きられないことをその場で悟り、2人は固く抱きあうのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ラリー・ピアース
- 脚本
- ダグラス・デイ・スチュワート
- 製作
- エドワード・S・フェルドマン
- 撮影
- リック・ウェイト
- 美術
- ウィリアム・キャンベル
- 音楽
- リー・ホルドリッジ
- 編集
- イヴ・ニューマン
- ウォルター・A・ハンネマン
- 字幕
- 金田文夫
受賞歴
第48回 アカデミー賞(1976年)
ノミネート
主題歌賞 |
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