底抜け00の男

劇場公開日:1965年3月13日

解説

ノーム・リーブマンとエド・ハースの原作を、「底抜けオット危い!」のフランク・タシュリンが脚色・監督したコメディ。撮影は「底抜け大学教授」のW・ウォーレス・ケリー、音楽はジョセフ・J・リリーが担当した。出演は「底抜けいいカモ」のジェリー・ルイス、「キッスン・カズン」のグレンダ・ファレル、エヴェレット・スローン、カレン・シャープ、スーザン・オリバーなど。主題歌をサミー・デイビス・ジュニアが歌っている。

1965年製作/アメリカ
原題または英題:The Disorderly Orderly
配給:パラマウント
劇場公開日:1965年3月13日

あらすじ

ジェローム(ジェリー・ルイス)は、父が有名な医者だったので彼も医学を勉強したがものにならず病院の小使いとして働いていた。女医のハワード博士は、頭が少々狂っているジェロームをかばってくれるが、看護婦長のマギーは愛想をつかしていた。しかし看護婦のジュリー(カレン・シャープ)はジェロームを愛していたが、彼は少しも反応を示さなかった。ある日、スーザンという美しい娘が入院してきた。彼女はジェロームが高校時代憧れていた娘だったが、入院費が払えなかったので、病院を出されそうになった。ジェロームはスーザンの入院費を作るため臨時の仕事に精を出し始めた。いろいろ失敗を重たが、無事スーザンは退院した。すべてを知ったスーザンは、ジェロームに感謝したが、彼はその時、自分が本当に愛しているのはジュリーであることを知った。その頃ジュリーは、自分の家に向かっていた。ジェロームは病院の前にとまっていた救急車にとび乗って、彼女の後をおった。救急車には、ジェロームの失敗が原因で足をくじいて、担架にのせられたタフィントンが同乗していた。丘の上で急停車した時、タフィントンが担架にのせられたまま放り出された。それを追うジェローム、ジュリー、救急車。その後からハワード博士とマギーが別の救急車で追いかけてきたので大騒ぎになった。そしてジェロームとジュリーは結ばれることになった。

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映画レビュー

3.5 底抜け00の男

2026年1月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「底抜け00の男」という無茶苦茶なタイトルが凄い。当時流行っていたショーン・コネリー主演の007シリーズと、ジャン=ポール・ベルモンド主演の男シリーズ(「リオの男 ('64)」、「カトマンズの男 ('65)」)を掛け合わせた題名だ。それはともかく、底抜けシリーズとしては最良と言えるフランク・タシュリン監督作であり、4コマ漫画的な笑い、シュールなギャグに溢れていてなかなか楽しい。共演者も、「底抜け大学教授 ('63)」や「雨に唄えば ('52)」にも出ていたキャスリーン・フリーマン、タシュリン監督作品で、ディック・パウエル、デビー・レイノルズ主演の「奥様は芳紀十七歳 ('54)」に出ていたグレンダ・ファレルといった面白怖いオバチャン女優陣、そしてあのオーソン・ウェルズのマーキュリー劇団の名優で、「市民ケーン ('41)」、「上海から来た女 ('47)」が有名なエヴェレット・スローンが哀れな病院長を演じていたりして、笑わせてくれます。映画の後半は、かなり手が込んだ大掛かりなドタバタのアクションシーンが展開するこの時代には珍しいスラップスティックな笑いに満ちており、これがなかなか快調!丘の上、高台の病院からひたすら坂を斜面を救急車が下るアクション!途中で、ジョン・フォード監督作品に出て来るマイク・マズルキがゲスト出演していたりして。最後のスーパーマーケットのシーンで、走るカートが店内に次々と突っ込み大量の缶詰めが崩れて飛び出すシーンの凄いこと。漫画かアニメの笑いを実写で撮ってしまうタシュリンのセンスが光っています。このクライマックスシーンは、パラマウントならではのスタイルで、ハワード・ホークス監督の傑作「ハタリ!('62)」のラストで、子象たちに追われてスーパーマーケットに逃げ込むヒロインのエルザ・マルチネリとそれを更に追うジョン・ウェインたちのコミカルな笑いと同じセンスだ。この大掛かりなドタバタは、前年に作られたスタンリー・クレイマー製作・監督の「おかしなおかしなおかしな世界 ('63)」の影響だろうか?そう言えば、アメリカの喜劇人を総動員して作られたこの映画にも、ジェリー・ルイスがゲスト出演していた。スペンサー・トレイシーが自分の帽子をジェームズ・ボンドを真似て帽子掛けに投げると外れて、窓から飛び出して道に落ちた帽子を車線変更してワザワザ踏みに来るおかしなドライバーがジェリー・ルイスだった!

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ナオイリ