戦争と貞操(1930)

解説

「女は嘘つき」「ヴァージニアン(1929)」等のウォルター・ヒューストン、「恋愛運動場」「命を賭ける男(1930)」等のケイ・フランシス、「愛の爆笑」「最後の一人」等のケネス・マッケンナの共演の映画で、「西部戦線異状なし」のダイアローグ監督たりし、ジョージ・キューカーと「アパートの殺人」等のルイ・ガスニエとが共同監督している。ラヨス・ジラーイの戯曲「将軍」をば、マーティン・ブラウンが脚色し、「空中大曲芸団」のデイヴィッド・エーベルが撮影した。「ヴァージニアン(1929)」のヴィクター・ポーテル、「テキサス無宿」等のオスカー・アッフェル等がいづれも助演している。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:The Virtuous Sin

ストーリー

マリア・イワノワという美しいお金持ちの娘は、ヴィクトル・サブリンの願いを容れて結婚する事となったが、しかしなお2人は真の恋仲ではなかった。サブリンは若き医学研究生だった。戦争。サブリンも予備将校として入隊する。祖国を守れ。ロシアを護れ。マリアは彼の兵役の免除をばグレゴリイ・プラトフ将軍に願うも入れられなかった。何故将軍は厳格無比の軍人であったから。だがサブリンは医学の研鑽に没頭して軍務を怠ったために将軍の前に呼び出され、懲戒される。彼は怒って衛兵軍団に対する将軍の命令を拒否する。再び2人は相会う。サブリンは将軍を侮辱し、全ロシア陸軍をも罵る。陸軍は彼が軍隊を侮辱した理由によって1週間内に死刑に処する旨、言い渡す。これを聞いたマリアは将軍に助命を乞うたが、もとより将軍は婦女子の涙や哀訴に心を動かされる人ではなかった。しかし将軍は彼女を密かに恋しはじめた。彼は彼女に結婚を申し込んだが、彼女はそれを承諾することも、拒絶することも出来なかった。さりとて、サブリンのために将軍に身を任せることも出来なかった。そこで将軍に彼女は身を任せる。それは彼女は将軍を心底から愛しているからである。次の朝、彼女はサブリンの命乞いをすると、将軍はすべてがカラクリであったと思い込んで烈火のごとく憤り、厳に拒否する。彼女は夫サブリンが殺されたものと信じてペテルスブルグに帰って行った。だが将軍は公正を尊ぶ人であった。1度は怒ったが、再びは冷静となり、サブリンの命を助ける。助けられてサブリンは、彼の生命が妻の貞操によって「買われ」たものであることを知るや、衛兵軍団に就けという将軍の命令を断る。彼は自殺を企てる。だが自殺さえも出来なかった。将軍にとめられたからだ。彼は初めて将軍の真意を知り、マリアに対する将軍の恋を知る。サブリンは彼等2人の幸福を祈って医学の研究にいそしむのであった。

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