スター!

劇場公開日:

解説

ウィリアム・フェアチャイルドのオリジナル脚本を「サウンド・オブ・ミュージック」のロバート・ワイズが監督したミュージカルで、ブロードウェイの大女優ガートルード・ローレンスの半生を描いたもの。撮影は「ミクロの決死圏」のアーネスト・ラズロ音楽は監修・指揮をレニー・ヘイトンが担当した。なお、劇中17曲のナンバーが挿入されるが、タイトル・ソング“スター!”(サミー・カーン作詞、ジミー・バン・ヒューゼン作曲)と“私の喜びの園”(ソール・チャップリン作詞作曲)以外は、当時大ヒットしたジョージ・ガーシュインやコール・ポーター、それにノエル・カワードほかの作品が使用されている。振付けはマイケル・キッド、美術はボリス・レヴィン、衣裳はドナルド・ブルックスらの担当である。出演は「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュース、「暗くなるまで待って」のリチャード・クレンナ、「唇からナイフ」のマイケル・クレイグ、それに名優レイモンド・マッセイ・ジュニアのダニエル・マッセイがノエル・カワードを演じているほか、ジョン・コリン、ロバート・リード、ブルース・フォーサイスなど、イギリスとアメリカの舞台、テレビのベテランたちが傍らをかためている。製作は「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」「砲艦サンパブロ」と、ロバート・ワイズとの名コンビぶりをみせているソール・チャップリン。

1968年製作/アメリカ
原題:Star!
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1968年8月17日

ストーリー

1898年、ロンドンのクラップハムでガートルード・ローレンス(ジュリー・アンドリュース)は生まれた。貧しいうえに父親のアーサーに家出されるという暗い少女時代。だが彼女は芸事が好きでミス・イタリア・コンティの舞台学校に入った。ノエル・カワードという少年が彼女の最初のボーイ・フレンドだった。16歳の時、彼女はミュージック・ホールに出演、そこで父親と再会し、一座を組んでステージに明け暮れる日が続いた。第1次大戦が終結して間もない頃、彼女はノエル・カワード(ダニエル・マッセイ)と再会し、自作自演の彼とコンビを組んで再スタートした。やがてガートルードは、一座の若い役者ジャックと結婚。長女パメラが生まれたが、2年間で離婚。その頃、アンソニー・スペンサー卿(マイケル・クレイグ)が強力なスポンサーとして現れた。彼の後援でロンドンの社交界にデビューし、たちまちスターになった。ノエルの<パリジャンのピエル>も大好評。いよいよニューヨーク乗り込みとなった。そしてブロードウェイのデビュー作<ライムハウス・ブルース>は爆発的なヒット。だが彼女の胸に去来するのはロンドンで寄宿舎生活をしている1人娘パメラのこと。そんな時、ノエルが新作<私生活>を持って現れ、2人はロンドンに帰った。すでに華々して存在の2人。ニューヨークから、劇場主リチャード(リチャード・クレンナ)を伴って高名な劇評家ワールコットもやって来た。1929年の、世界的不況。働きすぎて彼女は倒れてしまった。そして長い間、彼女に愛を捧げ続けてきたスペンサー卿は1人インドへ去っていった。パメラのことを考えると、ガートルードは、どうしても、スペンサー卿の愛を受けることができなかったのだ。やがて第2次大戦が始まった。慰問袋作りに精を出すガートルード。一方、劇場主リチャードは、自分の劇場で彼女のための新作<闇の中の女>の準備を始めた。連日連夜のリハーサルは猛烈をきわめる。初日にまもないころ、リチャードは求婚。彼女はこの劇場の中にこそ、自分の真の幸福がある--と考え、受けることにした。公演は大ヒットであり彼女の生涯の代表作といわれている。だが彼らは知っている--2人の愛によって生まれた傑作であることを。そして劇場の近くのステージで結婚式を挙げた。1940年、ガートルード42歳の時である。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第41回 アカデミー賞(1969年)

ノミネート

助演男優賞 ダニエル・マッセイ
撮影賞 アーネスト・ラズロ
ミュージカル作曲・編曲賞 レニー・ヘイトン
衣装デザイン賞 ドナルド・ブルックス
美術賞  
音響賞  
主題歌賞

第26回 ゴールデングローブ賞(1969年)

受賞

最優秀助演男優賞 ダニエル・マッセイ

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ジュリー・アンドリュース
最優秀主題歌賞
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