シェラマドレの決斗

劇場公開日:

解説

ロバート・マックラウドの小説を、ジェームズ・ブリッジスとローランド・キビーが共同脚色、イギリス映画「国際諜報局」のシドニー・J・フューリーがアメリカに招かれて監督した西部劇。撮影は「スパルタカス」のラッセル・メティ、音楽はフランク・スキナーが担当した。出演は「逃亡地帯」のマーロン・ブランド、「南極ピンク作戦」の新人アンジャネット・カマー、「枢機卿」のジョン・サクソン、メキシコ映画界の重鎮で監督俳優として知られるエミリオ・フェルナンデスほか。製作はアラン・ミラー。

1966年製作/アメリカ
原題または英題:The Appaloosa
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1966年11月12日

ストーリー

メキシコとアメリカのハーフのマット(マーロン・ブランド)は孤児だったが、義兄弟のパコの父親にひろわれ、実の息子のように育てられた。その家は貧しく、恩返しをしたかったマットは家を出て野牛狩りを仕事としていたが成功せず、唯一の財産であるアパルーサ種の名馬とともに故郷へ帰るところだった。帰途立ちよった教会の暗い祭壇で祈っているトリニ(アンジャネット・カマー)という女性が彼の目にやきついた。彼女は貧農の娘だったが、土地の強盗団の首領チュイの情婦にされていた。その教会にはトリニと一緒にチュイも来ていて、彼はすぐアパルーサ馬に目をつけ、売ってくれと迫ったがだめだった。2人の男は敵意を抱いたまま別れた。故郷に帰ったマットは、待ちわびていたパコたちと一緒に、アパルーサ馬を種馬に牧場を始める計画を立てた。しかし、忍びこんできたチュイの子分がアパルーサ馬を盗み出してしまった。マットはひとりチュイの本拠にのりこんだが、さんざいためつけられ、トリニに助けられた。2人は山羊飼いラモスの所に逃げた。そこへも一味は追ってきた。首領チュイはアパルーサ馬に乗って……。雪におおわれた山腹の密林でマットとチュイは対決した。トリニをかえせば馬は返すというチュイの言葉に、トリニは犠牲になることを申し出た。だがマットはトリニをとめ、見事チュイを射殺した。マットとトリニは、アパルーサ馬に乗って、パコの農場に帰っていった。

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受賞歴

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映画レビュー

3.5哲学を語る西部劇

2022年6月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 西部劇の派手な戦いを期待しては低い評価がついてしまうと思う。どうにもそういう映画では無かったらしい。楽しむために映画を観ようとすると、ちょっと辛いかも知れない。
 冒頭、街の教会に向かった主人公、何があったものか、人を殺したことを、女を抱いたことを懺悔する。そして知人の元に向かう。牧場を建てよう。良い馬を手に入れた。良い暮らしを目指そうじゃないか、と。お前の父親には世話になったのだから。
 その馬は奪われる。その奪った親玉は語る。主人公と同じ、アメリカ人に多くの物を奪われた。だから自分も人から奪って生きてきたのだろう。そうして力を付けてきたのだろう。
 主人公を助ける老人がいる。傷ついた主人公を自分のための墓穴に隠す。生きるのが嫌になったら、自分が入るための墓だという――その老人は拷問を受ける。かつて老人は家畜を奪われた。既にその時、人生に絶望していたのだろう。またしても、羊や山羊を殺され、自らも鞭を打たれた。それでも老人は口を割らない。もはや、生きることに絶望していた。友人を裏切り、生きることを望んでなんになるのだろう――もしかしたら、冒頭で懺悔をした主人公もまた、同じ想いであったのか。
 だが、老人は最後、石を掴んで敵に襲いかかる。最後は戦って死んだ。かつて、懺悔を捧げた主人公もまた、戦いに挑む。けして、馬を奪い返すためじゃない。相手の親玉を殺すと言い放つ。自ら望むことがあるならば、戦いからは逃れられぬ、と。
 なんだか敵の親玉はそれほど悪人とも思えない。途中、腕相撲の勝負というチャンスを与え、煽られたとはいえ、主人公の申し出を受けて、部下を連れずに1対1の勝負を受けた。受けた恩義を返すために生きる主人公、奪い奪われて生きてきた親玉。それぞれの生き方がぶつかり合う決闘は、決してガンマン同士の派手さはなく、知恵を働かせた狙い撃ち。そんな映画じゃない、と言いたげに。
 印象に残ったのは、殺された家畜が飾られた老人のためのぎこちない十字架。そして、広野に立つ赤いドレスのヒロインが実に美しかった。

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猿田猿太郎

3.0若きマーロン・ブランド、さすがにイケメン。ゴッドファーザーしか印象...

2023年5月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

若きマーロン・ブランド、さすがにイケメン。ゴッドファーザーしか印象になかった。
しかし演じる主人公がアホすぎて。悪党はさらにアホです。アホvsアホで全く感情移入できず。さそり🦂腕相撲が見どころなのか、いやいやあっさり〇〇でお笑いです。

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はむひろみ

2.5マーロンブランドの西部劇

2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マーロンブランド扮するマテオは、何人も殺した事を懺悔した。そして友人を訪ね牧場を開こうと言ったところ馬を盗まれロープで縛られこけにされた。マテオは、友人の父親に拾われて育てられたのだった。果たしてマテオは復讐できるのか?

それにしても言い回しから動きからのんびりした展開だったな。マーロンブランドには西部劇は合わないんじゃない?

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重

3.5若きマーロン・ブランド

2022年6月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

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るー