エビータ

劇場公開日:1997年1月25日

解説・あらすじ

アルゼンチンの田舎町で私生児として生まれ、不遇の少女時代を送ったエバ・ピロン。故郷を飛び出し女優として成功した彼女は、やがて大統領夫人にまでのしあがる。”聖母エビータ”と国民から慕われた彼女の激動の人生を描いた大ヒットミュージカルをアラン・パーカー監督が映画化。実現までに15年の年月を費やし、ようやく製作された本作。主演には多くの候補が挙がったが、最終的に決定したマドンナが主人公エビータを熱演している。

1996年製作/135分/アメリカ
原題または英題:Evita
配給:UIP
劇場公開日:1997年1月25日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第69回 アカデミー賞(1997年)

受賞

主題歌賞

ノミネート

撮影賞 ダリウス・コンジ
編集賞 ジェリー・ハンブリング
美術賞  
音響賞  

第54回 ゴールデングローブ賞(1997年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) マドンナ
最優秀主題歌賞

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) アントニオ・バンデラス
最優秀監督賞 アラン・パーカー
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映画レビュー

4.0 アルゼンチンよ 泣かないで

2025年7月27日
スマートフォンから投稿

そのむかし、ずっとむかし、
アルゼンチンは混乱の中にあった
貧しかった国民は希望を求めていた。

楽曲、そして舞台から始まった

この映画の魅力のひとつは楽曲
‘70年代に作られた叫びと悲しみ
そして希望と喜びを歌う。
アントニオ・バンデラス
彼はエビータの人生について周り
狂言回しとして彼女と国民の事を歌う。
曲を書いたのはイギリスのウェバー
オペラの怪人やキャッツ等の音楽家
歌詞は彼女や国の歴史をなぞる。

アルゼンチンよ 泣かないで

ふたつ目は、語り継がれる人、エバ
貧しい生い立ちから大統領夫人へ
聖女とも悪女とも伝わる謎の女性
今でも事実も真実も分からないが
存在として象徴として勇気を与えた。
マドンナはこの役を切望して
多くのライバルから勝ち取った。
歌手として売れない時代のあった彼女
切なさ繊細さを出した歌声はハマる。

広告塔として生きた

大統領夫人となって儲けた収益
その一部は、敗戦後の日本へ
食糧などの支援をしたと伝わる。

国民にとっての希望
太陽のように輝き
最後まで美しく

エビータは33歳の若さで亡くなる。
映画の終盤は絶頂期から終焉を描く
今も語られる聖女か悪女のこと
彼女を失いアルゼンチンは戻った
再び灯りの見えない時代へと。

むかし観て心のどこかに残っていた映画
今も世界を回る有名なミュージカル舞台
この物語のエビータ自身は真実かは分からない。ひとつ確かなことは、他国文化の制作者は面白さの追求が先で本質を正確に理解しない無い事がある。興味と概要と粗筋で作る場合が多く、海外から見た日本の物語は全てそうだった。

最後に歌う「彼女は選択した、輝いて生きることを」
これは事実かなと、他国人は思う。

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星組

4.0 上昇志向のわけ?

2025年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

30歳の若さで昇りつめ、短いが鮮烈で自国の民衆に慕われ記憶に残り、そして今も語り継がれる。近代史では稀有な存在と思う。
学問もなく私生児で経歴もあやしい彼女が、踏み台となる相棒を求め上昇していく、その行き着きたい先はなんだったのか? 何を求めていたのか? 本当に民衆の自由と権利だったのか、それは政治家という伴侶を得た結果なのか?
思いが表現され切っていない感じで、謎は解決しなかったけれど、彼女のもっと良くしようとする生きざまは、マドンナの歌唱とともに十分伝わる。ただ、政治的な思惑やプロパガンダ的に利用されている印象もありやや切ない。
案内人的なバンデラスの解説あってよかった。前編ほぼミュージカルで、会話が少ないのも特徴的。

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Bluetom2020

3.0 アンドリュー・ロイド・ウェバー

2024年6月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

ミュージカル映画として「フェーム」の様な
迫力の群衆ダンス見どころシーンが無いので
ちょっと退屈でしたが
ジーザスクライストスーパースター
CATs
オペラ座の怪人同様、
楽曲の力がすごい🎵
その音楽だけで充分満足!
アルゼンチン民衆の表情と仕草で
エバ🟰マドンナのカリスマ性を感じさせる
流石のアランパーカー演出でした⤴︎

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映爺

3.0 マリリン・モンローが大統領夫人になっていたらとの妄想が…

2024年6月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

少し前に
「プリティ・リーグ」を観たところ、
マドンナが出演していたので、
彼女繋がりでこの作品を初鑑賞した。

ミュージカルの苦手な私だったが、
エビータ世界に初めて触れたこともあり、
興味深く鑑賞することが出来た。

先ず驚いたのが、
この作品の大作感溢れる雰囲気だった。
場面場面での大人数のエキストラの動員
からは、舞台ミュージカルに負けじとの
意欲を感じる映画だった。

この作品、ある意味、
33歳の若さで亡くなったという
エバ・ペロンの波瀾万丈の立身出世物語
なのだろうが、
何故かケネディと親密になった
マリリン・モンローが頭をかすめ、
彼女がエバのように
大統領夫人になっていたらとの妄想が
頭をかすめたのは御愛嬌だった。

私の生涯ベストテンの1作品に
「ジーザズ・クライストチ・スーパースター」があるが、
ミュージカル映画としては、他に
「シェルブールの雨傘」と
「サウンド・オブ・ミュージック」
くらいしか好みの無い身としては、
この作品は
期待していた以上の鑑賞とはなったが、
マドンナの演技がどうのこうの以前に、
興味深く感じたエバ・ペロンの生き様に、
デイフォルメ的表現手法である
ミュージカルでは無い、
彼女の深層心理そのものに迫るような
エビータ物語を見てみたい
との想いも募った。

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